身にまとった土を舞い上げ、猛スピードで突進するゾウに対峙する村人。衝突は日常的に起こり両者の命を削る。野生のゾウの移動ルートは、森林伐採と無計画な開発などで複雑化する中、村人の貧困ライン以下の暮らしを脅かすゾウ。きれい事だけでは見えない問題の本質とは インド国境に接するバングラデシュ北部シェルプール近郊では、ゾウと村人の生存を懸けた戦いが日々繰り広げられている。森林伐採や開発で生息地域を追われたゾウは、食料を求めてインドから国境を越えてやって来る。田畑を踏み荒らし、人家を破壊し、時には村人との衝突でゾウが命を落とすこともある。 <長期取材フォトストーリー>ゾウと人間の生存をかけた終わりなき争い 一方の村人も、作物を守るために松明をかざし、太鼓を打ち鳴らし、電気柵を設置してゾウを寄せ付けないようにする。しかし農作物への被害は甚大で、暴れるゾウに殺される人も後を絶たない。 バングラデシュの写真
