弱者への侮蔑。自己責任という言葉が覆い隠す制度の欠陥や政策の転換。不安定化する一方の雇用。失われる製造業などの働く場。荒廃する地方。 低所得者が生活保護受給者をバッシングし、削られていくばかりの社会保障費。貧しい人々を野生動物のように観察し、さらし者にするメディア。公務員バッシング。潰される労働組合。
![『CHAVS チャヴ 弱者を敵視する社会』がいろいろ凄い!!](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b7d987fd5e3fde1c315cac7c80ad68d5e3bb65e0/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimg.huffingtonpost.com%2Fasset%2F5c631638360000790f6a3c8a.jpeg%3Fops%3D1200_630)
よその家の生活は気になるものだ。スーパーマーケットの買い物かごの中身や捨てたゴミの種類など、芭蕉ではないけれど「隣は何をする人ぞ」という興味は誰もが持っている。ましてや性生活ともなれば、口には出せないが興味のあるところだ。 その思いが嵩じて、アメリカのデンヴァー近郊に住むジャラルド・フースはモーテル自体を買ってしまった。屋根裏に細工し通風孔と見せかけた穴から、毎夜宿泊客の夜の生活を覗き、克明な記録を付けていたのだ。なんと30年もの間、誰にも気づかれることなく観察日記は続いた。 だが、もちろんこのことはどこにも発表することはできない。自分の名前を明かすことは出来ないが、この貴重な記録は何かの役に立たないか、と連絡した先が本書の著者、ゲイ・タリーズだった。 ニュー・ジャーナリズムの旗手と呼ばれ、アメリカの性意識、性産業の改革について執筆していた彼の元に届いた手紙には、切々と自分の覗き趣味の正当
米国でもっとも人気のあるノンフィクション作家といっていいマイケル・ルイス。『マネー・ボール』や『マネー・ショート』は、常に人間の常識行動の裏をかく男たちの肖像を描いてきた。しかし、これらの作品群が、知らず知らずのうちに他人のマネになっていたとしたら──。実は、マイケル・ルイスの新作は、それ自体をテーマにしているのだ。 『マネー・ボール』の続編を断念 10年以上前、マイケル・ルイスはマイナーリーグの若い野球選手たちを取材していた。2003年のベストセラー『マネー・ボール 奇跡のチームをつくった男』の続編に取り組んでいたのだ。 『マネー・ボール』は、メジャーリーグの貧乏球団、オークランド・アスレチックスのGMであるビリー・ビーンが、選手の評価のために統計学を駆使し、野球というスポーツに革命を起こした方法が描かれている。 「私は、この続編で、野球の革命がいまはどこで起こっているのかを明らかにする
『脳はいかに意識をつくるのか――脳の異常から心の謎に迫る』は、Neuro-Philosophy and the Healthy Mind: Learning from the Unwell Brain(W.W. Norton & Company, 2016)の全訳である。原題からわかるように、本書は、うつ病、統合失調症などの精神疾患を抱える患者の臨床的な症例、ならびに機能的磁気共鳴画像法(fMRI)などの最新の脳画像技術を駆使することで得られた実証的な成果をもとに、精神病患者のみならず健常者の意識がいかに構築されるのかを探究する。 まず著者のゲオルク・ノルトフ氏について簡単に紹介しておこう。ノルトフ氏はカナダのオタワ大学に所属する神経科学者、哲学者、精神科医で、このような専門分野の広さからもうかがえるように学際的な視野を持つ研究者だと言える。本人の言によれば出身はドイツで、10年前にカナダ
『理性の限界』(講談社現代新書)をはじめとする「認識の限界」シリーズや、天才数学者たちの思想を論じた『ノイマン・ゲーデル・チューリング』(筑摩選書)などの人気著者・高橋昌一郎氏が、科学の発達した現代になおも潜む「オカルト」をバサバサと切っていくのが本書『反オカルト論』だ。 「血液型」「星座」「六曜」「おみくじ」など日常に溢れている「占い」も、楽しむレベルなら問題ないが、それらを信じ込み、実際の行動に影響を及ぼすようなら、まさにオカルトの罠に陥ってしまっている。有名な「丙午」は出処も分からない迷信だが、前回の昭和41年は出生率が25%も激減。その前の明治39年には4%しか減らなかったことを考えると、時代錯誤の驚きの事実である。 こうしたオカルト現象は、一般市民にとどまらず、「死後の世界」を煽って〝霊感セミナー〟を行う大学医師やSTAP細胞事件など、学問に携わる専門家や研究者の間でも頻発してい
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ぼくの所属している出版社「星海社」は、 まったくもって、「いい会社」ではありません。 おもしろくない雑談をするとなじられます。 深夜3時ぐらいまでは、社内メールが普通に交わされます。 24時からはじまるミーティングもあります。 金曜日に出たアイデアが月曜日企画書になってないと、 「土日なにしてたの?」と詰められます。 社員がひとりもいない会社なので、 フリーランスにならないと合流できません。 有給もボーナスもありません。 炎上して、ヤフーに出て、家族に心配されたりします。 オンラインにさえなれば世界中どこにいようと 仕事ができるようにシステムが組まれています。 逃げられません。 近所のセブンイレブンが社食です。 つまらない企画を出すと怒られ、暴言を浴びせられます。 ひどい会社だ。 こんななのに、丸4年働いていちども 「やめたい」と思ったことがないんですよね。 「しにたい」は何度かありました
1995年に創刊された、KADOKAWA(当時はアスキー)の漫画雑誌「月刊コミックビーム」が、去る11月12日に晴れて創刊20周年を迎えました。 「平成のガロ」「マンガ界の辺境にひっそりと咲くタンポポ」などと呼ばれ、コアなマンガ愛好家からは絶大な支持を集める一方、そのストイックな姿勢から、常に“休刊説”とも隣り合わせだったコミックビーム。波乱万丈の20年を創刊時から支え、踏ん張ってきた、奥村勝彦“編集総長”に、ビームのこれまでの歩みを振り返ってもらいました。 創刊20周年記念号となった「月刊コミックビーム 2015年 12月号」。表紙は15周年記念号に続いて寺田克也さんが担当 「コミックビーム」に掲載された代表的作品(抜粋) 砂ぼうず(うすね正俊)/1997年/アニメ化 恋の門(羽生生純)/1998年/映画化 エマ(森薫)/2002年/アニメ化 放浪息子(志村貴子)/2002年/アニメ化
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フューチャー・オブ・マインド―心の未来を科学する [著]ミチオ・カク 「ひもの場の理論」で知られる理論物理学者のミチオ・カクは、先端科学の達成を一般向けにわかりやすく解説するノンフィクションを旺盛に執筆してきた。『サイエンス・インポッシブル』は、SF小説の世界が刻々と実現しつつある現状をリポートしたものだったが、本書が取り上げるのは「心」の未来。心や意識と呼ばれている何かが、如何(いか)にして生じているのか、そもそもそれは「在る」と言えるのか、長々とした哲学的論議が存在するが、本書はあくまでも現実の科学に即して、心をめぐるテクノロジーがどこまで来ているかを軽快な筆致で記してゆく。 ブレークスルーは脳科学である。MRIをはじめとする最新の脳スキャン技術によって、心と脳がどのように繋(つな)がっているかを具体的に検証することが可能になった。そうして得られた研究成果にコンピューターの飛躍的な進化
「ハーレムでもなく、主人公最強でもなく、主人公マンセーでもなく、オタク主人公でもなく、パロディ無し」*1という条件を、「最近のラノベっぽくなくて面白い最近のラノベ」の要件として示したツイートが話題になっていた。そのツイートを中心として、下記エントリで批判されている。 http://d.hatena.ne.jp/srpglove/20150203/p1 あまり最近の作品は追えていないのだが、だからこそ私も「最近のラノベ」という概念に違和感を持っている。 そこで異なる角度から、具体的な作品をあげつつ検討したい。「ライト」な読みやすさを重視して選んだので、追っている作品でも『ニーナとうさぎと魔法の戦車』『シュピーゲル』のようなシリーズ物は意図して外した*2。 また、作品紹介には軽いネタバレもふくんでいる。 9.『七花、時跳び! Time - Travel at the After School』
詳細:新書 / 248ページ / アスキー・メディアワークス / 価格:780円 / 著者:博報堂ブランドデザイン / 発売日:2013/12/10 / 外形寸法 (H×W×D):17.5cm×11.0cm×1.1cm / 重量:0.2 kg 内容:ビジネスでよく使われている言葉から、ビジネス改善への手立てを探す。「成功例」「成長」「ニーズ」など、ビジネスパーソンであれば誰もが口にし、耳にするこれらのワードは、なんとなく使ってしまいがちだ。しかし、話し手と聞き手がきちんと内容を共有できているだろうか。 ビジネスパーソンで「一般的」「差別化」「グローバル」「フレームワーク」などの言葉を聞いたことがない人はいないはずだ。これらの言葉をよく使う人もいるかもしれない。こういった言葉は、物事を簡単に言い表せる気がするが、実は定義があいまいなため、同じ言葉でも話し手と聞き手のイメージする内容が異なる場
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