サラセニア(Sarracenia L.)というのは、葉が筒状になった食虫植物である。APG体系では、ツツジ目サラセニア科、クロンキスト体系では、双子葉植物綱ウツボカズラ目サラセニア科に属する。ヘイシソウ(瓶子草)とも呼ばれる。 サラセニアは、筒状の葉を持ち、それを虫を捕らえる落とし穴として使う食虫植物で、湿地に生える多年草である。学名の由来はこの植物の標本をヨーロッパへ送ったカナダ人の医者、ミシェル・サラザンにちなむものである。英名はpitcher plantである。学名仮名書がよく用いられるが、和名はヘイシソウで、葉が筒になっているのを酒器の瓶子(へいし)に見立てたものである。 茎は太く、地表を横にはう。茎からは多数の葉を寄り合うように出す。また、よく枝分かれした根が多数でる。葉は筒状で、先端は丸く開く。多くの種では葉の背中側の部分が丸く突出し、前にまがって入り口の少し上の空間で傘のよう
自然科学研究機構・基礎生物学研究所(愛知県岡崎市)などの研究グループは、食虫植物のサラセニアについて、特殊な「袋状」の葉を形作る仕組みを初めて解明したと発表した。 研究成果は、16日付電子版科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに掲載された。 サラセニアは、地面から袋状の葉が上に伸びた形をしており、その葉の中に消化液をため、落ちた虫を栄養にする。従来、袋状の葉がどのように形成されるかは不明だった。 研究グループは走査型電子顕微鏡で、葉が形成される初期の段階から成長の過程を観察。その結果、元々は平らな葉が、葉の中央と付け根といった特定部分の細胞分裂の方向を変え、袋の形に変化していたことが判明したという。 理化学研究所の倉谷滋・主任研究員(進化発生学)は「どの植物の葉にもある遺伝子が、働き方を少し変え、細胞レベルの変化を引き起こすことで、全く違った形になることがわかった。普通の葉がどう変化し、
イラク・バビロン(CNN) イラク中部ティクリートの奪還を目指すイラク軍とイスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の戦闘で、サダム・フセイン元大統領の墓地が破壊されていることが17日までに分かった。 ISISはこれまでモスルの文化財やハトラ遺跡など古代遺産の破壊を続けてきた。しかしフセイン元大統領の墓地がどちらに破壊されたのかは分かっていない。 ティクリートはフセイン元大統領の出身地。破壊された墓地は、激しい戦闘がやんで郊外の町アワジャに移動した政府軍が発見した。ユーチューブには残骸の上を歩き回ったり記念写真を撮ったりする兵士たちの映像が投稿されている。がれきに向かって発砲する兵士もいた。 一方、5000年前のメソポタミア文明が栄えた古代都市バビロンは、ISISの勢力圏外にあって被害を免れている。 イラクの古代遺跡は国民の心の拠り所でもある。しかし2003年の米軍の進攻以来
米ルイジアナ州ニューオーリンズのオリンズ教区保安官事務所が公表したロバート・ダースト容疑者の逮捕写真(2015年3月14日撮影、資料写真)。(c)AFP/HANDOUT/ORLEANS PARISH SHERIFF'S OFFICE 【3月17日 AFP】(一部更新)出演したドキュメンタリー番組の収録中に殺人を「告白」したとみられる米国の富豪が殺人容疑で逮捕され、話題を集めている。 およそ44億ドル(約5340億円)の資産を保有するニューヨーク(New York)の不動産一族の一員であるロバート・ダースト(Robert Durst)容疑者(71)は14日、親しい友人だったスーザン・バーマン(Susan Berman)さんが2000年に殺害された事件をめぐる殺人容疑で、ルイジアナ(Louisiana)州ニューオーリンズ(New Orleans)で逮捕され、16日にロサンゼルス(Los Ang
初めて作ったヘリコプター「シカレCH-1」(左)の前でポーズをとるアルゼンチンのヘリコプター製作者アウグスト・シカレ氏(2015年2月23日撮影)。(c)AFP/Juan Mabromata 【3月16日 AFP】アルゼンチンに広がる大平原の小さな町で育ったアウグスト・シカレ(Augusto Cicare)氏は、子どもの頃から飛行機に魅了され、古くなった母親のベッドの枠を分解してヘリコプターの胴体を作ったこともあった。 18歳の時に小型モーターをつけて、初めて空を飛ぶ機械を作ったが、それは地面から数センチ浮かんだだけだった。その後も、モーターを強力にしたり、金属材料を変えたりと試行錯誤を重ね、ついに3年後、中南米で製作されたヘリ第1号となる「シカレCH-1(Cicare CH-1)」が誕生した。1958年のことだった。 それ以降、シカレ氏は超軽量ヘリ製作の事業に情熱を傾けてきた。現在は、大
ロシア・サンクトペテルブルクでキルギスタンのアルマズベク・アタムバエフ大統領(写真外)との会談に臨むロシアのウラジーミル・プーチン大統領(2015年3月16日撮影)。(c)AFP/ANATOLY MALTSEV 【3月16 AFP】かつてなく長い10日にわたって公の場に姿を見せず、動静に関する憶測や健康不安説が流れていたロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が16日、第2の都市サンクトペテルブルク(Saint Petersburg)郊外にあるコンスタンチン宮殿(大統領府迎賓館、Konstantin palace)に姿を現した。 AFP特派員によれば、同宮殿でキルギスタンのアルマズベク・アタムバエフ(Almazbek Atambayev)大統領との会談に臨んだプーチン大統領だが、会談を前にアタムバエフ大統領と握手した際の顔色は幾分、青ざめていたという。 首脳会談
“コーヒー、紅茶、ココア、コーラの習慣的な飲用もときに頭痛の誘因になる。これらはいずれも中枢神経興奮作用をもつカフェインを含んでおり、眠気や疲労感の軽減効果はこれによるものである。カフェインは喘息の治療に用いる薬剤テオフィリンと類似の化学構造をもつ物質で、気管支や全身の血管を拡張させるが、脳の血管に対しては収縮作用を及ぼす。コーヒーなどをたてつづけに飲んでしばらくすると頭痛の起こっていくることがあるのは、この収縮に対する跳ね返り現象(反跳現象)として頭部の血管が拡張に傾くからである。タバコを喫みすぎると、そのあとに頭がズキズキするのも同じ現象で、タバコに含まれるニコチンのもつ血管収縮作用の反跳現象として頭痛が起こるのである。”
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