経済学的に考えたときに、組織運営にとって肝要なことは、(1)組織の個々の構成員に適切な誘因(incentive)を与えることと、(2)構成員それぞれの行動が互いに整合的なものとなるように調整(coordination)をうまく行うことの2点であるといえる。まずは、皆に「やる気」を起こしてもらう必要がある。このために(1)が必要になるが、この課題が達成できただけでは十分ではない。 皆がやる気を出していても、それだけでは、それらが空回りするだけで終わりかねない。そうならないためには、各構成員の行動が相互にかみ合ったものになるように調整されなければならない。そうした相互調整が可能になるためには、その前提として構成員間での情報伝達・コミュニケーションが不可欠となる。特定の情報は関連した部署において「分散的に保有」されているのが一般的だからである。 人間の認知能力には限界があるので、ある程度以上の規
毎日お仕事おつかれさまです! 今日もがんばって働いていることと思います。 しかし、同僚はもっと仕事しているように見えたり、自分よりも会社に貢献しているように見えたり、単純にすごく見えたりすることもあります。 他人にできることが自分にできなかったりすると、なんだか気が滅入ってきます。しかしこれは、まったく根拠のないことで自分を追いつめているだけです。 Photo by Jamie Henderson. テック系ブログ「Switched」にLeila Brillsonさんによる「Facebookでは周りの人がみんな幸せそうに見える件(英文)」という記事がありました。 記事冒頭の仕事の悩みは、日々の生活にも当てはまると言えます。自分に自信がない時は、まわりの人たちが完ぺきに幸せな人生を送っているように見えるものです。 しかし、Facebookやブログに、悲しい時の写真や退屈な時のエピソードを投稿
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン セールスマンの報酬や賞与を業績にリンクさせるなど、成果主義的な「アメと鞭」の原理はビジネスの世界では日常的である。働く動機を与える為には当たり前と思われているが、最近、経済学の分野でその「常識」に対して相反する研究結果が出て話題になっている。後述するが実は「社員は必ず20%は業務外のことをしなければならない」というグーグルの20%ルールや成果主義の背後にも、これら経済学の最新の知見が生かされているのである。 まず、経済学のトップ学術誌で紹介された3つの実験結果を紹介しよう。発表された当時、大変話題になったものだ。 成功報酬が効く時、効かない時 実験1 自動車のフロントガラスを設置する作業で、時間当りの固定給を変更し、設置したガラス1枚当りの成
何かを確実に得るのは難しいこと。チャンスというものは大体一度きりで、もしそのチャンスで失敗すると、ほしいものは手に入らないからです。かといって、それですべてが終わりというわけではありません。この辺がちょっとややこしいですが、何かを得るチャンスをものにするために、その可能性を高める方法をお教えしましょう。 「Hackruiter」の共同設立者で、ソフトウェアエンジニアのNicholas Bergson-Shilcockさんは、新しい会社を始めることは、たくさんお願いをすることだと気付きました。そして会社を立ち上げる過程で、どうやったらうまく人にお願いできるかを学んだそうです。Nicholasさんが、最近のブログで役に立つアドバイスをポストしています。 人にやってもらう仕事を最小限に減らすと、ほしいものが手に入る可能性は最大限に高まる。 これは事業や会社を新しく興そうとしている人だけでなく、や
20代の会社員男性。昨春配属された新人が優秀で、職場での自分の存在価値に悩んでいます。 1年後輩の彼は頭が良く、創造力も豊かな人で、新しいプロジェクトにも積極的に取り組んでいます。コミュニケーション能力もあって上司の信頼も厚く、さらに端正な顔立ちから、女性の人気も高いのです。 一方の私は、今でもつまらないミスばかり繰り返して上司から見放され、大した仕事を与えられなくなりました。給与面でも後輩の彼に差をつけられてしまっています。彼はこんな私にも「先輩が色々教えてくれるから私も成長できているんです」と敬ってくれますが、単に私に気を使っているようにしか思えず、私は余計に傷つきます。 入社当初は、ずっとこの会社で頑張ろうと思っていましたが、今では挫折しかない会社人生に嫌気がさしています。といって、転職や独立をしてもうまくいくはずありません。この先、職場でどのようにふるまい、後輩にどう接していけばい
プロフィールバックナンバー 米国の精神科医、ウィリアム・グラッサーが唱えた「選択理論」は、私たちの行動は、外からの刺激にどう反応するのが最善か、毎回判断することで成り立っているという考え方です。そのため、人間一人ひとりの行動は、他人に無理強いされても変えられないというのです。 私たちは「上質世界」という、「こんな形で生きたい」と思うイメージをもっていて、そこに近づくよう行動を選択しています。たとえば一緒にいたい人、所有したり経験したりしたいことなどが含まれています。 私たちは当然、他人からの影響を受けますが、それは配偶者や親友など、上質世界に含まれている人からの影響が大きいという意味です。 私たちが、誰を自分の上質世界に入れるのかは、さまざまな付き合いの中で決めています。興味深いのは、この上質世界に、いったん誰かを入れても、付き合う間に「あること」をされ続けると、その人を上質世界か
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リーダー層に加え、スタッフの皆さんでも、職場の雰囲気や環境、人間関係を改善し「自分にとって働きやすい職場」を作っていくために、すぐに実践できるヒントを記したのが、『「職場がツライ」を変える会話のチカラ』(竹内義晴 著)です。本連載では、同著の一部を加筆・修正し、掲載しています。 自分で考えなくさせているのは誰だ? わたしがリーダーになりたてのころの話です。当時はよくスタッフから質問されたり、アドバイスを求められたりしました。聞かれたことに答えるのがリーダーの役割だと思っていたわたしはそのつど「それは、○○じゃないよ。△△のほうがいいんじゃない?」と答えていました。 しかし、たびたび質問されると答えを考えなければなりませんし、そのために仕事が止まることもしばしば。そのうち「こんなことなら、自分でやってしまったほうが早いよ。もっと自分で考えてくれないかなあ」と思うようになりましたが、どうしたら
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