さ、頭の1分体操のお時間ですよ、今日のお題は「ピンク」。 物理学の世界ではピンクなんて波長は存在しないんだそうですよ? あれは人間の脳が勝手に作り上げたものなんだって! MinutePhysicsのひとくち解説(動画上)で詳しく見てみましょう。 - 「虹は可視光の周波数の屈折率の違いで生まれる帯」....こう授業で習ったよね。 波長の長い順に「(赤外線)赤、オレンジ、黄、緑、青、紫(紫外線)」だけど、ここにピンクは入っていない...ピンクという光はないんだ。じゃあ、ピンク(マジェンタ[マゼンタ]、フクシア)ってどこから来たの? 実はピンクって赤い光と青(紫)の光を混ぜた色*なんだ。波長の両端を同時に見る(重ねる)と勝手にピンクに見えるのだよ。 虹の光のスペクトルをくるんと円にすると...赤と紫の間にギャップが生まれる。宇宙に存する他の光はすべてここに収まることになってる。ラジオ波、電子レン
ドライアイスみたいなものが手のひらの上で空中浮揚してる、これって何? (動画)2011.10.19 22:00 福田ミホ 仕組みは難しそうなんですが、すごい! 動画では、テルアビブ大学物理学・天文学スクールのGuy Deutscher教授率いる超伝導グループの方が超伝導による「量子ロック」または「量子トラップ」のデモを見せてくれています。この浮遊感はどっかで見たことある...と思いきや、リニアモーターカーもこんな感じですね。でもこの動画のデモはもう一歩先を行っていて、超伝導体を浮かせた状態のまま磁石の位置や角度を調整できるんです。 さらに以下の動画では、超伝導の仕組みの解説や、上の動画以外のデモも見られます。 これによれば、デモで使われてるディスクは薄いサファイアクリスタルを薄く(5マイクロメートル)超伝導物質でコーティングしたものをラップで包んでできてるんですね。それを液体窒素で冷却する
この数式にかかればどんな音も消されてしまうのです。 あぁ、外が騒がしい。車の音、酔っぱらいが大騒ぎして怒鳴る声、ヒールのコツコツ音に電車のアナウンス! 静かにゆっくりと音楽がききたいというのに、なぜ世界はこうも騒がしいのか! そういう時に使うのがノイズキャンセリングヘッドフォンです。外界の音を消して、あなただけの音に浸れる素晴らしいガジェットですね。ノイズキャンセリングヘッドフォンが音を消す、その秘密はたった1つの数式、フーリエ変換の数式にあるのです。とてーも単純に言うと、フーリエ変換によって音の波長を分析し、その音と真逆の音を同量作り、それを流すことでお互いに音を消し合う、のだそうです。全てはこの1つの数式から。 音が消えるなんてまるで魔法ですよね。そういえば、数式って魔法の呪文が書いてあるように見えますよね。 [Wired] そうこ(Sam Biddle 米版)
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最後の未発見粒子・ヒッグス粒子が見つかった?! LHC実験の内部文書(らしきもの)が流出2011.04.27 12:00 福田ミホ 本当ならすごそうな話ですが...。 アインシュタインも亡くなるまでの30年間追い続けたヒッグス粒子。物理の標準モデルにおいて「物質に質量を与える役割を果たす」存在とされていながら、唯一まだ見つかっていない粒子です。 でも、それが大型ハドロン衝突型加速器(LHC)を使ってついに発見された可能性が出てきています。ただ、それはコロンビア大学のピーター・ウォイト教授のブログ上のコメントという形でリークされた文書が本物だとすれば、です。 その文書はまだ正式なレビューは受けていないのですが、ヒッグス粒子の発見について述べています。ヒッグス粒子は「神の粒子」とも言われ、「万物の理論」(これまたすごいネーミングですが)における理論上の要となりうる存在です。もうちょっとざっくり
昔、地元の科学館でやったことあるぞ! 振り子の原理を利用して複雑な線のアートを描くスピログラフィ。これ大好きなんですよね。ゆらゆら揺れているのが線にするとこんなにも複雑に美しいものなのかとビックリします。アーティストEske Rexさんの作品は超巨大。Eskeさんのスプログラフィ作品は380平方フィート(約115平方メートル)とまるまる1部屋分の大きさです。90度の位置におかれた2台のマシンは高さ9フィート(約2.7メート)、ついている重りは165ポンド(約74キロ)Eskeさんはもともと彫刻アート出身でこの巨大スピログラフィマシーンを自分で発明するまで、スピログラフィなんて聞いた事もなかったそうです。これを始めたのは、ハーモノグラフに影響を受けたから。 物理とは実に美しいものなのですねぇ。 [Eske Rex via Drawingmachine, The Atlantic] そうこ(M
自転車が倒れない理由って? 定説がくつがえっちゃいました!2011.04.22 21:0037,344 福田ミホ 自転車にまだ乗れない頃って、自転車がどうして倒れずに走れるのか、不思議じゃありませんでしたか? 自分には補助輪なしでは乗れない乗り物に、簡単そうに乗れている大人は神に見えた人もいると思います。 では、自転車が倒れない仕組みはなんでしょう? これまで、それは専門家の間では「キャスター角」と「ジャイロ効果」によるものだと考えられてきました。 「キャスター角」とは、自転車の前輪を横から見たとき、ステアリング軸(フォークやハンドルバーが回転する軸、多くはフロントフォークのヘッドチューブと平行になる)が垂直に対して傾いている角度です。通常ステアリング軸は上部が自転車後方に傾いていて、この軸から地面の方に延長線を引くと前輪の接地面より前方で地面と交差します。このステアリング軸延長線上の点と
米フェルミ国立加速器研究所(イリノイ州)は7日、同研究所の大型加速器テバトロンで、現代素粒子物理学の枠組みである「標準模型」で想定されない全く未知の粒子が見つかった可能性がある、と発表した。自然界にある4種類の力以外の力の存在を示唆しており、確認されれば、私たちの自然観を変えるノーベル賞級の発見となる。 自然界には、比較的なじみのある重力や電磁力に加え、原子核の中で陽子と中性子を結びつける「強い力」と、原子核の崩壊を起こす「弱い力」と計四つの力があると考えられる。標準模型は重力を除く三つをうまく説明し、反する現象がほとんど見つからないことから、自然をよく記述すると考えられている。 ところがテバトロンの実験で、トップクォークと呼ばれる素粒子よりやや軽い質量(140ギガ電子ボルト程度)を持ち、「第五の力」ともいうべき未知の力の特徴がある粒子の存在を示すデータが得られた。 この粒子は質量の
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