ブックマーク / essa.hatenablog.com (68)

  • デコイの達人としての安倍総理 - アンカテ

    何か悪いことがあると、必ず「背後に誰かの邪悪な意図がある」と考える人がいるようだ。 たとえば、トイレットペーパーがなくなるのは「転売屋の邪悪な意図」のせい、PCR検査が受けられないのは「オリンピックの利権に関わる人の、感染者を少なく見せようとする邪悪な意図」のせい。 私は、ほとんど全てのことをシステムの不備と考える。 トイレットペーパーがなくなるのは、「過度に最適化されたサプライチェーンの不備」のせい、PCR検査が受けられないのは「ウィルスの属性の違いに対応できない検査システムの不備」のせい。 この「党派性重視タイプ」と「システム重視タイプ」の分断は、いろいろなところで見られるが、安倍政権を批判する人にも二種類いる。 「党派性重視タイプ」は「なぜあんな邪悪なリーダーが長い間トップにいられるのかわからない」と言う。そして、この問題の背後にも必ず誰かの邪悪な意図があるに違いない」と考える。邪悪

    デコイの達人としての安倍総理 - アンカテ
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    dreamyou 2020/03/07
  • github という公的なインフラを使うために必要なこと - アンカテ

    馬しか見たことない人に、これと自動車を両方見せて「どっちが欲しい」と聞いたら、どちらを選ぶだろうか? 理性的な人だったら、自動車が平らな道しか走れないことを一番気にするだろう。 ボストンダイナミクスの四足自走機械は、馬が走れる道ならほとんどそのまま進める。道が舗装されてなかったら、自動車で行ける範囲は当に限られている。どうみても、四足自走機械の方がずっと実用性が高い。 「道を舗装して、トンネルや橋を作って道を平らにすればいいんですよ」なんて言ったら、「たかが乗り物のためにどうしてそんな手間をかけなきゃいけない?」とあきれてしまうだろう。 私は、今、github を中心に仕事が回る職場で働いている。実際使ってみて、この github というものは非常に便利だと思うのだが、過去の自分にこれを勧めてみたらどういう反応するか想像してみると、これと同じ反応になると思う。 私が働きはじめたのはワープ

    github という公的なインフラを使うために必要なこと - アンカテ
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    dreamyou 2016/07/12
  • 文教族が専門知を評価しないで利権を失うの巻 - アンカテ

    オリンピックのエンブレム問題も競技場問題も、関係者が何か喋るたびに炎上している。どちらも根は文教族の利権だろうが、不思議なことは、利権の中の人たちが危機管理の専門家を呼ばないことだ。 危機管理の専門家と知財の権利処理の専門家と、あとできれば、ネットの炎上に詳しい人、3人専門家を呼んで対策チームを作って、収拾のストーリーをまとめて、関係者に注意点をレクチャーしておけば、こんなことにはならないだろう。 協賛してみかじめ料を払わされている一流企業はたくさんいて、その多くは、そういうジャンルの専門家を抱えているだろう。予算はたくさんあってコネもあるのだから、作る気があれば簡単にエキスパートチームを作れるはずだ。 なぜそうしないのか、ここからは完全な想像なのだが、利権の人は専門家や彼らが持つ知の体系を軽視しているか嫌いなのか、その両方なのではないかと思う。なぜなら、体系化された知は人と人のつながり

    文教族が専門知を評価しないで利権を失うの巻 - アンカテ
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    dreamyou 2015/08/30
    利権の人は専門家や彼らが持つ知の体系を軽視しているか嫌いなのか、その両方なのではないかと思う。なぜなら、体系化された知は人と人のつながりの上に立とうとするからだ。そこに彼らの生き方と対立するものを感じ
  • イノベーションのメインストリーム化という最強のほこ×たて - アンカテ

    ワーク・シフト ─孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025> ワークシフトというを読み始めましたが、評判通りいいだと思います。これから20〜30年の間に「仕事」というものがどう変わっていくか、広い視野で見通してよくまとめてあると思いました。 しかし、一方で、もし自分が10年後にこのをもう一度読んで再評価したら、たぶん、それほど納得しないだろうな、とも思いました。 それは、これから10年で自分の考え方や感じ方は、すごく変わるだろうなと予想するからです。 もし、今の自分が2012年をうまく総括したと思うを見つけて、タイムマシンで10年前の自分に送ったとしたら、10年前の自分には理解できないし納得できないでしょう。そのには、たとえばスマートフォンやタブレット等のモバイルデバイスの普及について書いてあると思いますが、10年前の自分は「アップルや携帯電話のことは後でいいから、それよ

    イノベーションのメインストリーム化という最強のほこ×たて - アンカテ
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    dreamyou 2013/01/04
    「納得できる未来予測」と「当たる未来予測」の乖離が激しい時代であり、そこに時代の本質があるような気がします。
  • これから柏崎刈羽で起こるクリティカルなこと - アンカテ

    原子力発電所の中では、想像を絶するような高温高圧の蒸気が、場合によっては何年も連続して駆け回っている。そういう負荷に何十年も耐えなくてはいけない。それを、100%確実に保証しなくてはいけない。大変なことである。 おそらく、部品の製造から設計、施工の各段階で、何に注意して何を優先してどういう検査をしてどういう手順で作業を進めるか、日々の運用から定期点検から突発的な状況での対応方法まで、そこには膨大な体系があるはずだ。 そして、柏崎刈羽のこの体系は、新潟県中越沖地震での想定を超える揺れに耐えて、無事に緊急停止した。格納容器はこれに耐えて、致命的な放射能を放出せずに止まることができた。細かいことは抜きにして、まずこのことを評価すべきである。 しかし、もし、この「想定外の揺れ」を受けた発電所を再稼動するとしたら、この膨大な体系を再構築しなくてはいけない。想定外の揺れに耐え、一回停止する所までは、構

    これから柏崎刈羽で起こるクリティカルなこと - アンカテ
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    dreamyou 2011/04/05
    だけど同時に、これだけ政治的な業界で大きなお金の動くプラントが、技術者の手で技術者の思う通りに運用されるわけが無いと考えている。技術者のやる気を削ぐようなことが積み重なって、モラールや品質レベルが低下
  • 罪を憎んで人を憎まず - アンカテ

    「○○は私たちの国の中に人が住めない場所を作ってしまった」という文の主語に、あなたは何を代入するだろうか? 東京電力?民主党?自民党?原子力業界?日の硬直化した意思決定システム? 私はこういうべきだと思う。 「私たちは私たちの国の中に人が住めない場所を作ってしまった」 今回の事故はあり得ないような大きな天災が引き金になったことは間違いないが、防げないものではなかった。古い原子炉の危険性はあちこちで指摘されていたみたいだし、地震が起きた後の対応も不手際がいくつもあるようだ。 正しい対応を妨げるようなシステムを何重にも私たちの社会は持っている。これからその犯人探しがはじまるだろう。 しかし、その裁きは「平穏であるべき私たちの生活に異物が侵入してきた。これから私たちはその異物を徹底的に排除していく」というような形ではうまくいかないと私は思う。 なぜなら、そのような認識は、「正しくものごとを制御

    罪を憎んで人を憎まず - アンカテ
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    dreamyou 2011/03/29
    なぜなら、そのような認識は、「正しくものごとを制御すべきどこかの誰かと、制御されている無力な私」という世界観を背景にしている。つまり、社会から自分を除外することで成り立っている。暴走する巨大技術の根っ
  • 景気と道徳と表現規制 - アンカテ

    景気がいいとか悪いという言葉はもう日常使う普通の言葉になっているが、よく考えてみると不思議なことである。戦争で工場が爆撃されたわけでもなく、冷害や干魃で田んぼがやられたわけでもないのに、20世紀初頭の大恐慌の時には、うに困って生死の問題になる人がたくさんいた。モノがあるのに、それを人々の所へ届けられないという事態が起きて、それをどの国の政府もどうしようもなかったわけである。 つまり、社会というものは、自然災害と同じように、人間にはどうしようもなく人間の都合の悪いように動いてしまうことがある、社会は一定の範囲で自律的に動くということが確認されたわけだ。 同時に、20世紀は、一定の範囲で政府には社会の自律性に対してできることがあるということも確認された。と言っても、次の記事にまとめられているような、ジンバブエのようなやり方ではだめだ。 ジンバブエのインフレ率がすごすぎる モノが無いからと言っ

    景気と道徳と表現規制 - アンカテ
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    dreamyou 2011/02/09
    社会の慣性のために、制限できないものを制限しようとすると、それはアングラ化して制御不能になる。それでは子供は守れない。
  • 重なりあうコミュニティの空気とパブリックな空間のルール - アンカテ

    SIerというのは、もともと、特定の組織の中で使うコンピュータシステムを開発する会社だった。だから、SIerにとってのお客様は、システムのユーザではなくて、システムのオーナーだ。 その原点から考えると、このプレスリリースが少しだけ理解できる。 弊社「図書館システム」について | MDIS 弊社が納入しております図書館システムの一部で、大量アクセスによりつながらない、またはつながりにくい状態が発生し、ご導入いただいた各図書館様ならびに一般利用者の方にご心配をおかけいたしました。 弊社システムご利用の図書館様に現在、弊社営業窓口より個別にご説明、ご相談させていただいております。 弊社は、操作性や利便性の向上とともに、インターネットを含めた利用環境の変化への対応など、より信頼性の高い製品作りに今後とも努めて参りますので、何卒宜しくお願い申し上げます。 企業が最初に目を向けるべき相手は顧客であり、

    重なりあうコミュニティの空気とパブリックな空間のルール - アンカテ
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    dreamyou 2010/10/25
    コミュニティでは誰が行ない誰が判断したかが重要であるのに対し、パブリックでは同じルールが誰に対しても平等に適用される
  • 複利で効くイノベーションの中で生きるということ - アンカテ

    今日アマゾンでを注文すると、明日かあさってにはそれが読めるのは、どちらかと言えばアマゾンのおかげというより佐川急便やヤマト運輸のおかげだと私は思う。 つまり、単発の発明品として私たちの生活に影響を及ぼしている度合いを考えると、ネットより自動車の方が大きいように私には思える。 自動車だけでなく、テレビとか原子爆弾等の20世紀の発明品の方が、21世紀の我々の生活に大きな影響を与えている。 ただ、自動車もテレビも原子爆弾も発明されてまもなく、今、我々が見ているものと大差無いものになった。それらが人類に与えた衝撃は大きかったが、それぞれ一回のインパクトを与えただけだ。 TCP/IPもグーグルtwitterもセカイカメラも、それ単体では大した発明ではない。少なくとも自動車やテレビや原子爆弾のように大きな不連続をこの世界にもたらしてはいない。 でも、だからこそ、こういうものの影響を人は過小評価しが

    複利で効くイノベーションの中で生きるということ - アンカテ
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    dreamyou 2009/10/08
    ネットが我々の生活に与える影響は、個々の変化のかけ算であり、そして、その個々の変化の中に、あらゆることの単価が毎年少しづつ下がることが織り込まれている。
  • アテンションとエコノミーの間 - アンカテ

    お金とは、「シェアできない」という性質に注目してべ物を抽象化したシステムではないかと思う。 「システム」と言うとコンピュータを使ったものを思い浮かべてしまう人が多いが、コンピュータがなくても機能しているシステムはたくさんある。 オフィスの机の上に「未決BOX」と「既決BOX」があって、人がそこに書類を置いていくのだって立派なシステムだ。 お金はコンピュータが無い時代には立派なシステムだった。 たとえば、コンビニの店頭におにぎりとサンドイッチを何個づつ置いたら良いのか、ということには、ものすごくたくさんの要素が複雑に絡みあっている。作る側には材料の手配や製造工程でいくつも考えることがあるし、べる側には、人それぞれさまざまなニーズがある。おにぎりが好きな人もサンドイッチが好きな人もいて、どちらでもいい人もいて、かわりばんこにべたい人もいて、何でもいいからえればいいという人もいる。 しか

    アテンションとエコノミーの間 - アンカテ
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    dreamyou 2009/08/03
    金融というのも情報を売る仕事で、投資ファンドにお金が集るのは、その情報に値段がついているようなものだ。「あそこが確実に儲かる」という情報がコピーされるのを止める手段はなくて、それが無限に増殖して破綻す
  • メーカーがマイクロソフト八分を恐れる必要が無くなった日 - アンカテ

    Google OS なんてぜんぜん大したもんじゃない。んなものはワシだって簡単に作れるわい。 というか、わざわざ作らなくても、それはもうある。DellかなんかのネットブックのLinuxプリインストール版を買って来て、画面に出てくるロゴがGoogleのロゴになっていることを想像すればいい。それが、Google OSだ。 違いがあるとすれば、FirefoxでなくChromeが自動起動することと、「メール」というアイコンをクリックした時、メールソフトではなくgmailが立ち上がること。それから、(公約通りならば)起動が早いということ。 ロゴを変えて、FirefoxをChromeにする以上のことは、ほとんどやらないと思う。つまり、Google OSでなければできないことは何も無いし、新しい使い勝手があるとは思えない。それをしたら、GoogleはWebの会社では無くなってしまうからだ。クライアントが

    メーカーがマイクロソフト八分を恐れる必要が無くなった日 - アンカテ
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    dreamyou 2009/07/09
    Linuxは既に一般人にとって実用的だけど、たくさん種類がありすぎて、入門書の書きようが無かった。 Linuxは動くターゲットだけど、Google Chrome OSは一種類で、安定していて静止しているターゲットだ。
  • 広がっている「日本」にアイデンティティを持とう - アンカテ

    On Off and Beyond: 海外で勉強して働こう 「日はもう立ち直れないと思う」というこのエントリが、はてなブックマークで大きな話題になっているのだけど、これは、言語と経済と政治文化と生活と安全保証の国境が全部同じである「日」という単位が消えるという意味ではないかと思う。そして、そういう全部ワンセットの「日」というものに頼っていると、あとで困るよという話。私はそう受け止めた。 たとえば、このエントリは日生まれで海外在住の人が日語で書いている。「日」と日語のWebの世界はもう随分違っていて、海外在住の日人の書くブログも渡辺千賀さんや梅田さんだけじゃなくて、他にもたくさんある。逆に、外国生まれで日に住んでいる人が書いているブログもいっぱいある。 日語圏は世界中に広がっているけど、隣近所が全員日語を話し日企業に勤めていて友達が全部日人である「日」は縮まって

    広がっている「日本」にアイデンティティを持とう - アンカテ
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    dreamyou 2009/05/01
    これはいいタイトル。
  • 「みんな」の為のメディアは必要か? - アンカテ

    新聞やテレビのようなマスメディアと、ブログやソーシャルブックマークのようなWeb上のメディアを比較する場合に、次の4つの観点を分けて考えるべきではないかと思う。 (1) 媒体が紙か電波かインターネット(IPネットワーク)か (2) 記事を書くのがプロ(専門知識を持ち職業として書く人)かアマチュアか (3) 記事の選択や編集を機械が行なうか人間が行なうか (4) 対象とする読者層が「みんな」なのか特定の関心領域なのか 新聞は、(1)紙を媒体として、(2)プロの記者が書き、(3)人間が編集して、(4)「みんな」に読ませることを前提としたメディアである。 はてなのトップページは、(1)ネットを媒体として、(2)アマチュアが書いた記事を主体に、(3)ブックマーク数を集計することにより機械が編集して、(4)「みんな」に読ませることを前提としたメディアである。 つまり、新聞とはてなのトップページを比較

    「みんな」の為のメディアは必要か? - アンカテ
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    dreamyou 2009/04/17
    みんながtwitterを見るようになったとしても、私のtwitterとあなたのtwitterは、常に違う内容を表示している。
  • 禁酒法と禁「世間」法 - アンカテ

    お知らせするのが遅くなりましたが、技術評論社のWebマガジン「エンジニアマインド」で次の二の記事が公開されています。 エンジニアのためのSoulHacks:SoulHack #10 仕事の中にある「空気」を意識しよう | エンジニアマインド … 技術評論社 エンジニアのためのSoulHacks:SoulHack #11 「世間」からの離脱というオプションを予め評価しておこう | エンジニアマインド … 技術評論社 今回は、「空気」と「世間」という日教の二大キーワードについて、仕事との関わりから考えてみました。 この中で紹介しているこのは、特にオススメです。 世間学への招待 (青弓社ライブラリー) この「世間学への招待」は論文集なのですが、冒頭の阿部氏の講演とそれに続く3の論文が、「世間」というコンセプトのコンパクトで明解なまとめになっているように感じました。 この「世間」というコン

    禁酒法と禁「世間」法 - アンカテ
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    dreamyou 2009/04/06
    それは禁酒法と同じような法律になるでしょう。つまり、誰も守れない不自然な法律があるために、法律の外で社会のシステムができてしまう。ギャングが支配するアウトロー(out of law)の社会になってしまいます。
  • ブロードキャストという有害なまぼろし - アンカテ

    インターネットのハンドルとエンジンに書いたのと同じような意味で、電波による通信の「エンジン」にあたる質は何かと考えてみた。それは「一方通行のメッセージ伝達」ということではないかと思う。 それは、トランシーバによる会話が非常に不自然なものになることに表われている。トランシーバは、来、一方向にしか送れない電波によるメッセージを無理に切り替えて双方向で使っている。だから、送信と受信の切り替えの時に「オーバー」とか「どうぞ」とか、発信が終わったという合図を明示的に伝えなくてはならない。無理して自由に喋ろうとすると、往復で帯域を二倍使うことになる。 それに対して、「放送」という形式は電波を有効活用できる自然な使い方だ。一つの発信源と帯域によってたくさんの受信者にメッセージを届けることができる。 ネットの自然な使い方は双方向の1対1の通信で、電波の自然な使い方は一方向のブロードキャストだ。 ブロー

    ブロードキャストという有害なまぼろし - アンカテ
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    dreamyou 2009/01/06
    今は、ニコニコ動画とか実況板とかあって、テレビにも自由にツッコミが入れられる。これからは、一方向のブロードキャストという妄想から醒めて、人類全体が少しは正気になっていくのだと思う。
  • ヴァーチャルと別のヴァーチャルの分水嶺 - アンカテ

    2008年は、ネットとリアルの格的な衝突が始まった年だと思う。毎日新聞の変態事件とかダウンロード違法化とかストリートビューの問題とか、ある意味では以前からあった形の衝突ではあるけど、一段と混迷の度合いが深まり、のっぴきならない事件となった例が多かったように感じる。 それは、ネットが社会の前面に進出したとも言えるし、一つの壁にぶちあたったと言うこともできるだろう。 あまり社会の形を変えないでもネットを取り込める領域が全部埋まってしまい、その領域の外側にはみ出し始めたということだ。 一方で、ネットブックの大ヒットも大きな変化だと思う。 シンクライアントというコンセプトは、1996年のNC(Network Computer)からずっと言われてきたもので、決して目新しいものではない。しかし、マイクロソフトやパソコンメーカがこれを押し止めることができなくなったことは一つの分水嶺になるだろう。 今ま

    ヴァーチャルと別のヴァーチャルの分水嶺 - アンカテ
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    dreamyou 2009/01/06
    リアル(と一般的に呼ばれている古いヴァーチャル)をネットでそのまま置き換えても、コストは安くなるし何か便利なことはできるだろう。今は無理でも、ネットが食料より安くなる頃には充分採算が合うようになる。
  • 封筒を盗み見た朝日新聞記者は朝鮮語が読めるのか? - アンカテ

    この問題はやはり重要だと思うので、当分の間、ページヘッダに入れて晒すことにした。朝日新聞社が曽我ひとみさんの家族の住所を報道してしまい、その謝罪の中で重大な虚偽のある発表を行ない、拉致被害者家族会から取材拒否を受けている問題である。 最初に住所を報道してしまった件は、担当者の勇み足とかデスクの怠慢であるとして単なる一部社員の問題にしてもよい。だが、もしそうであるなら、いったん流出してしまった住所はどうにもならないという被害の大きさを考えて、調査と再発防止に会社として真剣に取り組むべきだ。それをきちんとやらないのでは、これは全社的な体質の問題であると考えざるを得ない。 記者が朝鮮語の「封筒を盗み見」することができたのは何故か?実に単純な疑問だ。その疑問について、ここまで朝日新聞から一切、回答や見解が出ていない。このような単純な疑問に答えられないのは、その記者には朝鮮語が読めないので答えようが

    封筒を盗み見た朝日新聞記者は朝鮮語が読めるのか? - アンカテ
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    dreamyou 2008/12/22
    この頃の朝日は実に朝日らしいなあw
  • <帝国>に対抗する新しい<国語>が2ちゃんねるで生まれている - アンカテ

    はてな取締役であるという立場を離れて言う。はてぶのコメントには、バカなものが当に多すぎる。を紹介しているだけのエントリーに対して、どうして対象となっているを読まずに、批判コメントや自分の意見を書く気が起きるのだろう。そこがまったく理解不明だ。 最初にこのコメントを引用して批判している記事を見た時には、誰かのイタズラだと思った。何者かが巧妙に梅田さんのふりをして書いたものを、人の発言だと思いこんで批判しているのに違いないと考えた。 電車の中でiPhoneで流し読みしている時に見た記事だったので、すぐに確認することはできなかった。「何かtwitterに脆弱性があったのかなあ、それとももっと単純なトリックだろうか。mochioumedaじゃなくてumedamochioが物じゃなかったっけ?まさか、アカウントを乗っ取られたなんてことはないよな。そうだったら、これはイタズラじゃ終わらないぞ

    <帝国>に対抗する新しい<国語>が2ちゃんねるで生まれている - アンカテ
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    dreamyou 2008/12/11
    生活世界を守りながら、普遍語の世界にアクセスするという離れ技を日本語という「国語」は可能にした。 問題は、「帝国」に対して通用したその方法が<帝国>にも同じように通じるかどうかである。
  • price 本位制から link 本位制へ - アンカテ

    ネットはtextによるコミュニケーションが実はほとんど成立していないことを明らかにした。 ネット文化圏の勢力図を作ってみた。 - 山田井ユウキ - builder by ZDNet Japan ここに出てくる文化圏のそれぞれに、独特の context (文脈)がある。contextを共有している範囲では楽に通じる言葉も、一歩外へ出るとびっくりするほど通じない。 text は context が共有されてないとうまく使えないコミュニケーションツールで、その有効範囲は限られている。ネットによる生の情報発信が容易になったことから、それが可視化されてきたのだ。 それで、これを補う汎用的なコミュニケーションツールとして、 price がある。 株式市場はコミュニケーションの場であり、そこでは経済全般の状況や個々の企業の状態、そして政治や天候など関連するさまざまなテーマについての議論が行なわれている。

    price 本位制から link 本位制へ - アンカテ
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    dreamyou 2008/12/11
    link は、 price のように、コミュニケーションを抽象的に抽出する仕組みとして非常に汎用性が高い。為替と株価といった性質の全く違う price を関連づけることができるように。ただlinkの方が、知識主導の経済と相性がいい
  • 「結果の平等」と「変化の不平等」

    今日の読売新聞で、2008年の論壇を「『新自由主義』崩落の年」と総括していた。 これらの危機や問題には共通の根があることを、今や私たちは知っている。小さな政府を志向し、社会の隅々までを市場化し、すべてを個人の能力に帰していく「新自由主義」である。2008年は、リーマンショックでその根が掘り出され、ここ20〜30年ほど世界を席巻してきたこの思想が、もはや従来のような力を持ち得ないことを明確にした年だったといえる。 確かに、「新自由主義」に否定的な言説は広まっていると思うけど、「新自由主義」以前に回帰せよという主張がほとんどであるように思える。少なくとも、世界が変化していく中で、日がどう変わるべきかを示すようなビジョンは見あたらない。 特に、価値観の多様化を前提として社会が変化していく方法としては、市場や自由競争に代わるものは無いと思う。 「新自由主義」における市場化は、各自が萎縮することな

    「結果の平等」と「変化の不平等」
    dreamyou
    dreamyou 2008/12/11
    「新自由主義」によって「変化の不平等」が拡大するという反論であれば傾聴に値すると思うが、「自分たちの言うようにしたら誰もが『変化』しなくてすみますよ」という話はインチキだと思う。