安倍晋三首相が「国難」に掲げた少子化問題について、内閣官房参与として安倍政権に助言をしてきた産婦人科医の吉村泰典氏が、本紙の取材に応じた。吉村氏は、安倍政権による対策について「幼児教育無償化など制度は変えたものの、いまだ有効な対策になっているとは言えない」と実効性を疑問視。その理由について「多様性を認める社会へと意識を変えられなかったからだ」と指摘した。 (柚木まり) 7年8カ月に及んだ安倍政権の下、出生数は毎年減り続け、2019年は過去最少を記録。女性が生涯で産む子どもの平均数「合計特殊出生率」は1.36で、少子化に歯止めがかからない。吉村氏は、安倍首相について「歴代首相の中では最も少子化対策に取り組んだと思うが、道半ばだった」と指摘した。 安倍政権は、消費増税分を幼児教育無償化などに充てた。子どもがほしい人の希望がかなった場合の「希望出生率」という言葉を用いて、1.8を目指す考えを示し
東京都の新型コロナウイルス対策、東京五輪への対応、そして今後の首都東京の舵取りをどうしていくのか、が問われた東京都知事選は、現職の小池百合子都知事の圧勝に終わった。 一方、都知事選直前に出版され、小池氏の政治家としての資質を厳しく追及している『女帝 小池百合子』は20万部ものベストセラーになっている。著者の石井妙子さんはこの「小池再選」をどう見ているのか。Business Insider Japan統括編集長の浜田敬子が聞いた。 —— 都知事選が終わって小池百合子さんが再選しました。石井さん、今率直にどう感じていらっしゃいますか? 石井:再選は予想していました。自民党が対抗馬を立てず、野党の足並みもそろっていたとは言えませんでしたから。 一番問題だと感じたのは結果そのものよりも報道の在り方でした。今回の選挙ではテレビ討論が放送されなかった。小池さんが消極的な姿勢を示したからです。小池さんが
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