民主党が党所属国会議員に、ツイッターやブログを使って政策の審議経過や個人的な情報の発信をしないよう“自粛”を求める通知を出していたことが18日、分かった。同党では選挙活動でブログを多用する傾向が強く、党内からはさっそく「言論統制にあたる」との反発が出ている。 通知は三井辨雄、桜井充両政調会長代理名で17日付で出され、「個人的見解が内閣、与党の見解のように誤解され、野党の攻撃材料になる恐れもあることに十分に留意ください」と記している。 岐阜県下呂市長選で特定候補への支援を前田武志国土交通相に依頼した山田良司衆院議員が、ブログで前田氏と面会したことをあからさまに「告白」し、問責決議案の提出につながったことなどが念頭にあったとみられる。
江田五月法相は18日の記者会見で、民主党が国民との契約としていた平成21年夏の衆院選マニフェスト(政権公約)の見直しに入ったことに関連して、「マニフェストは、われわれが政権にいないときに、霞が関(の官僚)が民主党には十分な情報を提供していただいていない中で、『心眼で見るとこうじゃないか』ということで作った部分がある」と指摘した。 その上で、「実現するには、いろんな隠れた障害があった。実際に政権を担当して、いろんなことが分かってきている。世の中の状況の変化もあり、マニフェストについて一度きっちりと点検をし、より成熟させる部分があればそうしていく」と強調した。
衆院予算委員会が休憩に入った後、馬淵澄夫国交相(右)と言葉を交わす仙谷由人官房長官=10日正午、国会・衆院第一委員室(酒巻俊介撮影) 自民党の小池百合子総務会長と石破茂政調会長は11日午前の党外交・防衛・国土交通の合同部会で、沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突をめぐるビデオ映像流出事件の監督責任は免れないとして馬淵澄夫国土交通相の辞任を求めた。 小池氏は「取るべき責任は政治が取らなければならない。海上保安庁の責任者である馬淵氏が自ら手を挙げて辞めるべきだ」と発言。石破氏は、政府・民主党が馬淵氏の責任を問わない姿勢を示していることに「海保の鈴木久泰長官が辞めて終わりなんておかしい。卑(ひ)怯(きょう)だ。組織の長は部下に責任を負わせてはいけない。この内閣は政治が責任を負わない」と述べた。 小池氏はまた「迅速に政治がけじめをつけないと、情報管理に日本は甘いというメッセージを送る」と指摘。10日に菅
広島市で12〜14日に開かれる「ノーベル平和賞受賞者世界サミット」の事務局(ローマ)は8日、今年の「平和サミット賞」をイタリアの元人気サッカー選手、ロベルト・バッジョ氏に授与することを明らかにした。 バッジョ氏は、2002年に国連食糧農業機関(FAO)の親善大使に就任。貧困や飢餓の撲滅のための慈善活動に熱心に取り組んできた。1月に大地震に見舞われたハイチを支援するための資金集めなどにも積極的にかかわっている。 現役時代は華麗なプレーで世界中のサッカーファンを魅了。「イタリアの至宝」と称された。 平和サミット賞は、09年は英国人歌手、アニー・レノックスさんに、08年はアフリカの貧困撲滅活動で知られるアイルランドの人気ロック歌手、ボノさんに授与された。(共同)
17日に鳥取市の鳥取砂丘で行われる「ゆるキャラ●(=○の中にR)カップ」に参加する着ぐるみたちが16日、砂丘で決起集会を開き、大会に向け気勢をあげた。 本番には約60体が集まるが、前日入りした気合十分のゆるキャラは20体あまり。観光客でにぎわう砂丘に登場すると、すぐに人垣ができた。 一列に並び「オレたちはゆるくない」とこぶしを突き上げたが、多くがずんぐりした体形で動作も緩慢。周りからは「やっぱりゆるい」。
「私が釈放を決める前に…」。柳田稔法相は14日の参院予算委員会で、沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で釈放された中国人船長について、政府が否定し続ける「政治介入」を認めるかのような発言をして関係者を慌てさせた。「言い間違い」と弁明したが、法解釈をめぐる珍問答も繰り返しており、野党議員から「法相の資質に欠ける」との声が出始めた。 柳田氏は当初、船長釈放について「釈放したのは那覇地検。政治介入はない」と答弁。だが自民党の山本一太参院政審会長から経緯説明を求められると思わず「私が決める前に…」と口走った。慌てて「山本議員の顔をみるとちょっと緊張して」と言い訳したが、問題発言はなお続いた。 自民党の衛藤晟一氏は処分保留のまま釈放された船長の扱いで、一般論として「処分保留のまま最終的に起訴も不起訴にもしない例は過去にあるか」と聞いた。当然、最終的には起訴か不起訴のいずれかの処分が出るが、柳田氏は「(
バンダイは13日、ガンプラ誕生30周年記念新ブランド「RG(リアル・グレード)」シリーズ「RG1/144 MS−06S シャア専用ザク」を11月27日に発売すると発表した。価格は2625円。7月に発売した「RG1/144 RX−78−2ガンダム」に続くRGシリーズの第2弾で、ガンプラマニアの人気を集めそうだ。 RGシリーズでは、骨格となる内部のフレームに「アドバンスMSジョイント」と呼ばれる機構を採用。わずか12パーツを組み立てるだけで、ひじやひざなどの関節が自由に稼働するようになっている。関節の稼働領域が過去のガンプラの中でも最大で、完成したモデルで、立てひざをついたり、タックルしたりするポーズを忠実に再現できる。 また、外装パーツの緻密な分割で、ザクモデルとしては、過去最大の8色を使用し、機体のリアリティを追求しているという。 主なターゲットとしては10代後半から40代の男性で、全国の
ノーベル化学賞に輝いた鈴木章・北海道大名誉教授(80)は8日、産経新聞の取材に応じ、「日本の科学技術力は非常にレベルが高く、今後も維持していかねばならない」と強調した。昨年11月に政府の事業仕分けで注目された蓮舫行政刷新担当相の「2位じゃだめなんでしょうか」との発言については、「科学や技術を全く知らない人の言葉だ」とばっさり切り捨てた。 受賞理由となった「パラジウム触媒でのクロスカップリング技術」は医薬や液晶など幅広い分野で実用化されている。それだけに鈴木さんは「日本が生き残るためには付加価値の高いものを作り、世界に使ってもらうしかない」と、科学技術の重要性を指摘した。 昨年の事業仕分けで理化学研究所の次世代スーパーコンピューターの予算が削られたことについては「科学や技術の研究はお金がかかる。研究者自身の努力や知識も大切だが、必要なお金は政府がアレンジしなければならない。(スーパー)コンピ
一夜明けて 民主党前幹事長、小沢一郎を破った代表選から一夜明けた15日午前。首相の菅直人は首相公邸前で、朝の所感を求める記者の慌てた口調に苦笑した。 「緊張しているのかな?」 とはいえ、政権の死命を左右する党役員・閣僚人事を控え、緊張を覚えていたのは菅も同じだったはずだ。菅はこの日、めまぐるしく動いた。 前首相の鳩山由紀夫と25分、参院議長の西岡武夫と38分、参院議員会長の輿石東と22分、副代表の石井一と25分…。菅は党代表経験者や重鎮らと次々に会い、今後の政権運営や人事について意見を求めた。 ただ、小沢との会談は10分足らずでおしまい。儀礼的に会っただけなのは明らかだった。 元衆院副議長の渡部恒三は菅と会談後、「人事の話はなかった」と記者団をはぐらかしつつこう語った。 「小沢君が『一兵卒としてやる』と言っているときに役職を与えて懐柔するなんていうやつがいたら、小沢君に対して大変失礼だ!」
崩れた不敗神話 新進党、民主党を通じ、これまで3度の党首選で無敗だった民主党前幹事長、小沢一郎は今回の代表選で首相の菅直人に230ポイントもの大差で敗れた。 「政治生命はおろか、自分の一命もかけて頑張る」 「自らの政治生命の総決算として最後のご奉公をする決意だ」 街頭演説でここまで訴えたにもかかわらずだ。「勝てる勝負しか戦わない」「とにかく選挙に強い」と称賛されてきた「小沢神話」は足元から崩れた。 その波紋はいま「鉄の結束」を誇った「一新会」をはじめ、小沢支持グループ全体に押し寄せている。表面上は15日は特に動きはなかったが、一皮めくれば敗戦の責任をめぐり内部で非難合戦が始まっている。 「一新会はもう解体だ。小沢さんがかわいそうだ。四天王が小沢さんを出馬に追い込んだんだ…」 一新会幹部の一人はこう息巻く。別の一新会所属議員もこう総括した。 「四天王がいる限り、小沢さんは報われない。閉鎖的で
ふたを開けてみると予想以上の大差がついていた。党中央選管委員長、小平忠正が再選を発表した瞬間、菅はこみ上げる涙を必死にこらえ、会場の所属議員らに深々と頭を下げた。 「約束した通りノーサイドで全員が力を発揮できる挙党態勢で頑張り抜く」 登壇した菅は、感無量とばかりにこう語った。敗れた小沢は菅と笑顔で握手を交わすと、すぐに降壇し、無言で会場を後にした。 「小沢さんならば日本を輝かしい未来に導くことができる」と小沢支持を鮮明にしてきた前首相の鳩山由紀夫は党大会後、記者団に「党員・サポーター票の差が大きかったことに尽きる」と残念がった。小沢側近は「国会議員が支持者に流された」とぼやいた。 国会議員票では菅206票対小沢200票と拮抗(きっこう)したにもかかわらず、より世論動向に近い党員・サポーター票では249ポイント対51ポイントと5倍の差が開いた。小沢陣営は「政治とカネ」の問題に厳しい国民の目を
民主党代表選をめぐる首相、菅直人と前幹事長、小沢一郎の衝突回避に失敗した前首相、鳩山由紀夫。「ボクはいったい何だったのか」とぼやき、小沢支持を表明しながら代表選告示後は目立った動きを控えてきたが、7日、ついに動いた。(榊原智) 7日午後、衆院第1議員会館内の鳩山側近の前首相補佐官、中山義活の事務所。鳩山と当選1回の衆参議員20人が顔を合わせた。 テーブルの上にはペットボトルのお茶。検察審査会が審査中の小沢の「政治とカネ」の事件は“虚構”だとするジャーナリスト、鳥越俊太郎のコラムの写しが配られる。 鳩山は菅への怒りをぶちまけた。 「小沢さんはポストの要求をしていなかった。(8月30日夜の菅との会談で)『丸く収めましょう』と言って帰ったら、翌朝に菅さんは違うことを言うんだ。裏切られた。だまされる悔しさを味わった」 鳩山にしては珍しくクリアな物言いだった。 「小沢さんは米国とパイプがある。国会を
民主党静岡県連会長の牧野聖修衆院議員は16日午前、党本部で開かれた参院選の敗因を分析するためのヒアリングに出席し、枝野幸男幹事長らに対し、「選挙責任者としての小沢一郎前幹事長の責任は大きい。万死に値する。本人が責任をとらないなら、離党勧告をしてほしい」と述べ、党執行部に小沢氏に離党を勧告するよう要請した。 これに対し、枝野氏は「受け止めておく」と述べるにとどめた。 改選2議席の選挙区に2人を擁立する民主党の選挙戦略は小沢氏が発案し、現執行部も踏襲した。牧野氏は「1人区に集中すべきだった」として選挙戦術の誤りを指摘した。民主党は静岡選挙区(改選数2)で現職と新人の2人を擁立。当選は現職議員のみだった。
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