23日の参院予算委員会に出席した加藤厚労相(つのだよしお/アフロ) 「感染経路がわからないケース」が国の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議でも懸念され始めている。感染の実態が不明瞭な状況で、多くの会社員にとって最も気になる場所が朝夕の通勤電車だろう。政府が感染症対策の一環として、テレワークや時差通勤を呼びかけたこともあり、普段より混雑が緩和されたようにも思えるが、果たして対策は十分なのだろうか。そんな庶民の疑問に、加藤勝信厚生労働大臣が放った“上級国民”らしい回答が物議を醸している。 「通勤電車は空いているという話を聞くこともあります」 「あの、ちょっと、わ、私は、あの通勤電車に乗っていないんでわかりませんが、聞く限りでは一定程度、通勤電車は空いているという話を聞くこともあります」 加藤厚労相は23日、参議院予算委員会の質疑で、日本維新の会の東徹参議院議員(大阪府選挙区)の質問に対して