昭和33年の町に地響きとともに強烈な咆哮が響き渡る。ヤツの巨大な足に家が壊され、尻尾の一振りに車や都電が吹き飛ぶ。勇敢にもその地獄絵図の中を、今にも崩れ去ろうとしている我が家に向かって、猛然と疾駆する一台のオート三輪。そして、町を廃墟に陥れ、愛する家族に迫るヤツに敢然と立ちはだかる男が向かった先は鈴木オート。そして、そのヤツとは………。 ロングランヒットを記録し、日本アカデミー賞をはじめ数多くの賞を獲得した日本映画の傑作「ALWAYS三丁目の夕日」。その続編として11月に公開され、この年末年始も全国で話題を集めて、ロングランを続けている「ALWAYS 続・三丁目の夕日」のオープニングが、前述のシーンだ。 このオープニングは公開まで秘密にされ、ごく一部の関係者だけが知るサプライズ演出として、公開当日に劇場へ足を運んだ観客の度肝を抜いた。観客を涙の海に沈めるだけでは飽きたらず、今度は超ド級のV