人類の限りない探究心は、ミクロの世界から宇宙船までさまざまなものを作り出しました。が、製作は不可能とされているものもあります。 そのうちのひとつは「完璧な球を作ること」。まあイデアが現実世界に再現できないのは当たり前といえば当たり前ですが、それでも限りなく近づくことはできるし、それを目指している人々もいます。 上の写真に写っているのは、その「限りなく完璧に近づいた球」です。国際キログラム原器の再定義の試みの一環として企画されたもので、オーストラリアの光学エンジニアAchim Leistnerさんが、なんと手作業で作ったものです。彼は退職を前にして、2つのほとんど完璧な球を作ったのだとか。表面のスムーズさはどのくらいかというと、なんと凸凹がたった0.3ナノメートルしかないとのことです。 以下に製作過程を紹介したビデオを置いておきますね。