セキュリティ研究者である高木浩光氏が、ブログで「日本のインターネットが終了する日」という記事を公開している。 この記事によると、現在では携帯電話からのWebサイトへのアクセス時に、契約者ごとの固有IDをサーバに送信することが標準仕様となっているそうだ。常にユーザーごとの固有情報を送信するということは、ユーザーのアクセス履歴を比較的容易にトラッキングできるようになるほか、アクセス者の個人情報を収集しやすくなってしまう、という問題がある。 「PCに固有のユーザーIDを付けてアクセス者を一意に特定できるようにするべきだ」という議論は昔からあったが、携帯電話の世界では一足先にこれが実現してしまった格好だ。とりあえずはこれがPCからのインターネット接続になんらかの影響を与えることはないとは思うが、「非匿名のネットワークアクセス」によりどのような問題が発生するのか、興味深く見守っていきたい。