西アフリカのシエラレオネでは、ダイヤモンドの利権をめぐる内戦が、1991年から約10年も続いた。反政府軍が使った少年兵は約7千人にのぼる。兵力の半分を占めていたという。麻薬漬けにされた少年兵は、司令官の命令のままに殺害や略奪を繰り返した。 ▼元ザンビア大使の石弘之さんによると、少年兵の急増の背景には、軍事技術の進歩がある。兵器の軽量小型化で扱いやすくなっているのだ。子供は、兵士として仕込みやすいという事情もある(『子どもたちのアフリカ』岩波書店)。 ▼実は紛争の現場に送られているのは、少年だけではない。ある調査によると、世界中で12万人以上の少女が誘拐などにより、兵士に仕立てられている。それにしても、人間はどこまでも残酷になれる生き物らしい。 ▼ナイジェリア北東部の市場で、10歳前後の少女に装着された爆弾が爆発し、住民多数が死傷する事件が連続して起こっている。イスラム過激派「ボコ・ハラム」
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