南米ボリビアで25日、鉱山業への規制強化に反対してデモ中の鉱山経営者らが、ロドルフォ・イリャネス内務副大臣(56)を拉致し、暴行死させる事件があった。鉱山で劣悪な違法労働が広がるなか、政府が法改正で労働者の権利拡大を決めたことがデモの発端。警察との衝突でデモ参加者3人が死亡するなど混乱が広がっている。 報道によると、デモがあったのは首都ラパスから約180キロ離れたパンドゥロ。今月になってデモ参加者が幹線道路を封鎖し、警察との衝突が相次いだため、イリャネス氏が対話のために訪れたところ、デモ参加者に連れ去られ殺害された。遺体には、殴られた跡が複数あったという。 鉱業はボリビアの主要産業。近年は資源価格の高騰に後押しされ、国営企業や民間企業ではない協同組合が低賃金で労働者を雇う違法労働が拡大してきた。 こうした協同組合は約1700…
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