津波と言えば、世界の多くの人々がこの事故を思い出すことだろう。2011年3月24日に上空から撮影された福島第一原発。広大な帰還困難エリアを生み出し、住民たちの生活を根本から破壊した。 REUTERS/Air Photo Service 1月3日夕刻、熊本地方を震源とする地震があり、最大震度6弱が観測された。幸いにして、けが人1人のみで倒壊家屋はなかったが、正月早々肝を冷やした人も多かったろう。 偶然ながら同日朝、中国では地震について非常に気になる研究結果が発表されていた。南シナ海に面する広東省で、およそ1000年前に大津波が発生し、沿岸が壊滅的な被害を受けていたというものだ。 中国における自然科学・ハイテク研究の最高機関、中国科学院が監修する学術誌「科学通報」の最新号に、研究の詳細を明らかにする論文が掲載された。執筆した中国科学技術大学などの研究グループは、論文の中でこう主張している。 「