九大が次世代ICカードシステムを開発。北九州モノレールでの実証実験では、「ロボットゲート」を置き、効果を確かめる(力武崇樹撮影) 九州大は、交通機関の乗降に使うICカードを商店の電子マネー決済や事務所の入退室管理などにも利用できる次世代型のシステムを開発した、と発表した。従来の鉄道決済システムと比べ約10分の1のコストでの導入が可能で、来月8日から1カ月間、北九州モノレール(北九州高速鉄道)で実証実験を行う。 鉄道などの乗り降りに利用できるICカードシステムはすでにJR九州や西鉄などが始めているが、システム導入や運営のコストが高いうえ、地域商店街の電子マネーサービスとの連携が複雑で、双方のシステムに共通性を持たせることが課題となっていた。 九大はこれらの問題点を解消するため、複数のサービスのベースのシステムを北九州高専などと研究。1枚のICカードで交通機関の乗降のほか、商店街での決済、図書