今から5年前、世界最大規模の資産運用会社であるブラックロック(BlackRock)のCEOで会長のラリー・フィンクが、ビットコインを「マネーロンダリングの指標」と呼んだのは有名な話だ。それ以来、約10兆ドルの資産を運用する同社はデジタル資産から距離を置いていた。 しかし、フィンクは3月末の年次書簡で、ロシアのウクライナ侵攻による大混乱がデジタル通貨の採用を加速させる可能性があると述べ、多くの人々はこの発言が、ブラックロックが暗号通貨業界に本格参入する予兆だと考えていた。 そのブラックロックが今、時価総額が500億ドルのステーブルコイン「USDコイン(USDC)」の発行元のサークル(Circle)と戦略的パートナーシップを締結し、主要なアセットマネージャーとなったことで業界に衝撃を与えている。 サークルは4月12日、ブラックロックに加え、フィデリティ(Fidelity)、Marshall W