2015-10-12 なぜ任天堂「だけ」が特別な存在なのか。 ゲーム ゲーム業界 Tweet 一度死んだ市場を切り開いた任天堂。 「アタリショック」という言葉を聞いたことがあるだろうか。 1980年代前半、北米では家庭用ゲームが空前のブームを巻き起こしていた。主役となったのはアタリ社の「Atari VCS(以下VCS)」というゲーム機だ。最盛期の市場規模は、当時のレートで7500億円以上になり、アタリ社だけでなく様々な企業がゲーム業界に参入し、ハードウェアやソフトウェアを発売していた。 だが、このVCSには大きな、そして致命的な問題が一つあった。それは、「誰でもゲームを作って売ることが出来たこと」だ。売れる市場には人が群がるのが世の常。ブームの真っ只中だったVCSも、ありとあらゆる人々がゲームを作り、販売していた。 当然、そういった人々の中には、それまでゲームなど作ったこともないような異業