2018年の放送後から、SNSを中心に反響を巻き起こしたドラマ『ワンダーウォール』。未公開シーンなどを追加して劇場版として公開されます。本作の脚本は、朝ドラ「カーネーション」でも知られる人気脚本家の渡辺あやさん。今回は渡辺さんに『ワンダーウォール劇場版』にかける想いをうかがいました。 朝ドラ「カーネーション」を代表作にもつ脚本家・渡辺あやさん。地方都市で専業主婦をしながらネットを使って脚本家デビューしたのは20年ほど前。時代を先取りしていた渡辺さんが、いま、気になっていることは、経済効果を考えて歴史あるものを葬ること。古都京都を舞台に、性差も年齢差もなく平等に暮らせる大学寮を守ろうとする大学生たちの物語「ワンダーウォール」を映画にしました。大学生たちの生活や人間関係がとても魅力的です。 「ワンダーウォール」は私たちの暮らす社会には見えない「壁」 ――「ワンダーウォール」は2018年にドラマ