版元ドットコムの会員社の多くは、自社サイトなどで読者への直販も行なっている。そこで悩ましいのが、商品を送ってもお金を払わない不払い者への対応である。 料金の支払いによく活用されているのが「郵便振替用紙」だ。振込手数料が安いので、手数料を版元負担にして、書籍と一緒に振替用紙を送る。お客様が料金を払い込むと、版元に郵便局から郵送で通知が来る。アナログなシステムではあるが、料金後払いという安心感と、振込手数料無料という手軽さで、いまも郵便振替用紙での支払いを希望する人は多い。 が、この「料金後払い」というのを悪用して、注文だけして料金を払わない人がたまにいるのである。単に忘れている人なら催促すれば払ってくれるが、何度催促しても払わない「確信犯」らしき人が問題だ。 最近は新古書店や、ネット書店の中の中古本コーナーなど、以前と比べて古本を売りやすい仕組みが整ってきた。そのためか、販売目的で本を万引き