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ブックマーク / fringe.jp (10)

  • 演劇に関わることをあきらめないで

  • カンパニーと共に高齢化する観客の偏りにどう対応するか、初の公演特設サイトと大規模な若手俳優育成講座で見せたベテラン・MONOの挑戦 | fringe

    旗揚げ26年目のMONO(拠地・京都市)が2015年2月~3月に4都市ツアーした第42回公演『ぶた草の庭』は、カンパニーと共に高齢化していく観客というベテラン共通の課題に対し、積極的な対応を行なった公演として刮目に値する。 代表の土田英生氏は、高齢化による観客の偏りについて、記者懇談会の場で次のように述べている。 元々、自分たちの年齢と共に観客も高齢化していることに危惧を感じていました。 MONOの作品は普遍性を大事にしていますから、年齢を問わず色んな方に観てほしいと思っているんですが、偏ってきている気がしたんです。 あるとき、学生劇団の子に「俺らのことどう思ってる?」って聞いたんですね。そうしたら「もう縁のない人という感じ」と言われて。 彼らにとっては「ヨーロッパ企画」が京都では一番上の世代という意識だったんです。MONOはまだその上なんでしょ、みたいな。これはまずいと思いましたね。

    カンパニーと共に高齢化する観客の偏りにどう対応するか、初の公演特設サイトと大規模な若手俳優育成講座で見せたベテラン・MONOの挑戦 | fringe
    egamiday2009
    egamiday2009 2015/08/16
    「若い世代と出会わないと、カンパニー自身の「世界が狭くなってしまう」」
  • 関西小劇場界の提携公演・協力公演を改めて考え直す | fringe blog

    この記事は2010年10月に掲載されたものです。 状況が変わったり、リンク先が変わっている可能性があります。 東京と関西の劇場の違いを考えるとき、キーワードとなるのが「提携公演」だろう。東京の演劇人には理解しにくいシステムだと思うし、関西で30代前半までの演劇人は最初から提携公演がある環境で活動してきたので、その功罪が客観的に見えづらいだろう。改めて提携公演とはなにか、今後どうあるべきなのかを考えたい。 関西の提携公演は、上町にあった近鉄小劇場(04年閉館)が東京の小劇場系カンパニーを招聘する際、現地制作がいない彼らをサポートするために生まれた制度と聞いている。劇場スタッフが票券管理、宣伝、宿泊手配、当日運営などを代行し、チラシは他劇場に折り込み(挟み込み)を依頼した。来、関西方式の折り込みは指定日時にチラシを持ち寄り、全員の共同作業でチラシ束を組むが、旅公演の場合は遠方からのカンパニ

  • 小劇場演劇(小劇場)の定義を再確認、「小劇団」なんて言葉はない | fringe blog

    最近、「小劇団」という言葉をよく耳にするようになった。昔からこういう言い方をする人はいたが、あまりに増えると市民権を得てしまいそうなので、ここでダメ出しをしておきたい。なにが小さいのか不明だが、劇場のキャパシティや興行規模に関わらず、劇団は劇団だろう。大小などを付けるべきではない。 「小劇場演劇の劇団」を略しているつもりなら、それも違う。小劇場演劇(小劇場)は演劇のスタイルを示す言葉で、規模を表わしているのではない。「小劇団」などと言うと、意味がわからなくなってしまう。演劇人が自らを矮小化して口にするケースもあるようで、言葉の意味をよく考えて使ってほしい。 小劇場演劇(小劇場)はなにか言えば、fringeでは「このサイトについて」で次のように説明している。 小劇場演劇(小劇場)は、小さな劇場を意味する言葉ではありません。俳優中心に結成された新劇に対し、演出家中心に組織された集団であること。

  • もう「楽日を何曜日にしたらいいか」なんて議論からは卒業しよう | fringe blog

    この記事は2010年9月に掲載されたものです。 状況が変わったり、リンク先が変わっている可能性があります。 地域では、いまだに公演の楽日を何曜日にするのが最も効果的かという議論がある。週末に来場した観客のクチコミを広げるには、日曜で終わるのではなく、平日にこぼれさせて土日を観逃した観客を拾うべきで、休日が週末ではない業界の観客も呼びやすくなる。だからといって水曜日まで上演出来るかというと、これは次の仕込みの関係で難しい。わかりやすく解説しよう。 どのカンパニーでも、集客が最も見込める週末の土日を軸に公演日程を組みたいと考える。土曜は2ステ上演が普通なので、金曜を初日にしてしまうと、土曜に手直しをする時間が取れない。作品の完成度を高めるためには、初日の翌日に手直し出来る日程が望ましい。そう考えると、初日は最短で木曜になり、仕込みは前日の水曜になる。従って、1週間単位の上演サイクルで考えると、

  • 「図書館法や博物館法があるから劇場法(仮称)を」という例えはやめるべき | fringe blog

    この記事は2010年8月に掲載されたものです。 状況が変わったり、リンク先が変わっている可能性があります。 早ければ今秋にも劇場法(仮称)が国会提出されると言われていた、その今秋が近づいている。当に提出されるとしたら、私は時期尚早だと思う。 私自身は劇場法(仮称)が目指している考え方自体には賛成だが、それが演劇以外の舞台芸術分野や観客の合意形成に至っているとはまだ思えないし、劇場法(仮称)推進派が先例としてきた博物館法の対象となっている美術館がこのままでいいのかは、考えれば考えるほど疑問に感じる。 もし、このまま劇場法(仮称)が成立してしまったら、舞台芸術も領域にしている公立美術館はどうなるのだろうか。青森県立美術館シアター(博物館相当施設)、金沢21世紀美術館シアター21(博物館相当施設)、高知県立美術館ホール(登録博物館)など劇場施設を有するところはもちろん、いまや現代美術と舞台芸術

  • どんなカンパニーでも東京なら3,000人動員出来る | fringe blog

    この記事は2010年3月に掲載されたものです。 状況が変わったり、リンク先が変わっている可能性があります。 若手カンパニーにとって、動員の目標はまず1,000人、そして次の目標が3,000人になる。3,000人を超えれば公演収支にもある程度の余裕が生まれ、「業」としてのカンパニー経営が見えてくる。演劇を「業」として成立させるためには、やはりこれぐらいの観客は獲得しなければならない。動員がすべてではないが、表現活動を継続するための目標値として、すべてのカンパニーが自覚すべき数字だと思う。 私は、かねてより「どんなカンパニーでも東京なら3,000人動員出来る」と公言してきた。もちろん旗揚げ直後は無理だが、段階を踏んで手法を間違えなければ、一定のクオリティを持った集団なら3,000人集めることは充分可能だと思う。エンタテインメントに限らず、観客を選ぶ作風であっても同じだと思う。決して妄想ではなく

    egamiday2009
    egamiday2009 2010/03/09
    観客が少ないのは、作品に興味を持つ人が少ないからではなく、その作品を必要としている人に存在が知られていないからだ。その意味で、本来はアーティスティックな作品ほど宣伝に力を入れなければならない。
  • 公演で黒字を出すということ | fringe blog

    この記事は2010年2月に掲載されたものです。 状況が変わったり、リンク先が変わっている可能性があります。 有川浩氏『シアター!』を読んで、その後考えたことを書いておきたい。 公演会計で支出が収入を上回っているという実態は、経済的にはやはり「業」とは呼べないもので、一般的にはアマチュアの趣味ということになってしまう。もちろん、チケット代に見合った作品を提供している自負は誰もが持っていると思うので、対価としてのクオリティという意味ではプロ意識があると思うが、経済的には「業」ではない。創業時は赤字でも黒字転換を目指すのが「業」であって、赤字があたりまえと思ってしまったり、公演以外の事業で補填するのが当然と思うのは違うのではないかと感じる。 小劇場演劇の世界で、公演収入だけでべていくのは非常に困難だと思うが、少しでもいいから黒字にして、それと他の収入を合わせてやっていけるような状況をつくり出す

  • 有川浩氏『シアター!』は、ライトノベルの姿を借りた小劇場界へのダメ出しだ | fringe blog

    物語は、負債300万円を抱えて解散の危機に瀕したカンパニー・シアターフラッグ(動員約1,500名だが毎回赤字)に対し、主宰の兄(中小工務店勤務のサラリーマン)がお金を貸す代わりに、今後2年間の収益から完済を迫るもの。カンパニーの収支はすべて管理する名目で、公演予算とそれに伴う各種発注、票券管理まで手掛ける兄だが、人は制作者とは思っていない。父親が売れない役者で早死にした過去もあり、社会人の醒めた目で小劇場界に素朴な疑問を呈し、それを一つずつ改善していく内容だ。 危機の原因は、これまで多すぎた出演者(約20名)を絞った戯曲を書いたところ、劇団員の反感を買って半数が退団したというもの。赤字を立て替えていた制作者も、彼氏である俳優と共に退団。そこでこれまでの返済を迫られ……という小劇場にありがちな設定。沢城氏をモデルにしたのだろうか、そこへ人気声優が入団希望で現われ、新生シアターフラッグの公演

  • 「むりやり堺筋演劇祭」について | fringe blog

    この記事は2009年6月に掲載されたものです。 状況が変わったり、リンク先が変わっている可能性があります。 気がつくと1目の記事を書いてから半年が経過していました。 半年の間に、fringeもリニューアルされ、いろんな制作者の方に会うたびに「ブログ止まってますね」と言われました。 さすがに心苦しくなってきたことと、話題を見つけたので更新します。 現在、大阪の公立・民間を合わせて9つの小劇場が集まって、「むりやり堺筋演劇祭」という企画を行っています。 詳細はfringeの記事や特設サイトを見ていただければ幸いです。 この企画には、いろんな形で関わらせていただいているので、客観視が難しい面もあるのですが、大阪の小劇場の「良い面」と「悪い面」が良く表れていると思ったので記事にしてみました。 まずは、この演劇祭を要素にわけて見てみます。 <(演劇祭を行う)理由> 小さな政府=民営化・効率化を目指

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