第64回県図書館大会が8日、茅野市の茅野市民館で開かれた。県内の学校や公立図書館関係者ら約650人が参加し、言語学者の金田一秀穂さんによる講演や分科会を通じて、図書館や読書活動が果たす役割を考えた。 今年は「学びや暮らしの中に生きる図書館の望ましいあり方を探る」がテーマ。大会長の牛山圭吾・県図書館協会長は「図書館が学校教育の中核として明確に位置付けられ、生活や地域の課題を解決する情報拠点としての創造が始まっている」と語り、行政と図書館、読書グループの協働を呼び掛けた。 永明中学校を主会場とした13の分科会では、学校司書の役割や図書館運営、読書指導のあり方を話し合った。このうち茅野市の市民団体「読書の森読りーむinちの」は、県内に先駆けて始めたファーストブックプレゼントを「親子の触れ合い、心と言葉を届ける活動」などと紹介した。 同協会によると、県内の学校司書の配置率は、小学校が93.5