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ブックマーク / zassyokukei.seesaa.net (1)

  • 新視点による西鶴への誘い: 雑食系読書記

    文学(江戸から近代にかけて)の研究者です。見境いなく読み散らした についてのあれこれを、書き綴って行きます。 頂いた書評、第二弾は、一線の西鶴研究者による、「西鶴をどう面白く読めるか」の試みである。その視点とは「出自と俳諧」「遊廓」「武家批判」「苦境」「文体」「引用」「享受」。ここからどういう新しい西鶴像が生まれ得るのか、という関心からコメントしてみたい。 「出自と俳諧」は、谷脇理史氏の遺稿。丁寧にこれまでの西鶴の俳諧研究の成果を検討しながら、谷脇氏が追究してきた風刺作家西鶴の像へと導かれる。ただし、この風刺は江戸の社会の根底を揺るがすような視点を持っていたかと言えば、どうもそうではない。「からかい」のレベルなのである。 それに比すれば、杉好伸氏の「武家批判」は、やや一昔前の野間光辰による武家社会への根底からの疑念や憤懣を出発点としている点でやや相貌を異にする印象。もちろん武家

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