研究や教育等の記事を書いています。掲載内容は個人的見解であり、群馬県立女子大学の立場や意見を代表するものではありません。 日本の大学の国際化の現状と展望を分析した興味深い論文を読みました。タイトルは「ランキング大騒動―なぜ日本の大学は国際化できないのか?(Much ado about Ranking: Why Can't Japanese Universities Internationalize?」という刺激的な内容を示唆する英文論文で、英国日本研究学会の学術雑誌 Japan Forum, Vol. 22, No. 1-2, 2010 に掲載されています。執筆者は、米澤彰純氏(名古屋大学)です。 同論文の結論は、「日本の大学が国際的地位を急激に上げる可能性は低く、国際化も進みそうにない」というものです(132ページ)。なぜなら、日本の大学が世界ランクに敏感なのは、主に、国内の資金集め(助