2006.08.17 作家・高見順没す カテゴリ:カテゴリ未分類 今日は、高見順「たかみじゅん、本名・高間芳樹」の命日である。1907(明治40)年1月30日、福井県坂井郡三国町(現坂井市三国町)生まれ。東大英文科在学中から「左翼芸術」などに作品を発表し、プロレタリア文学の一翼を担う作家として活動する。 1935(昭和10)年、饒舌体と呼ばれる手法で「故旧忘れ得べき」を著し、第一回芥川賞候補となり、作家としての地位を確立する。1939(昭和14)年、戦時下の重圧の浅草風景を描いた「如何なる星の下に」で高い評価を受ける。 戦後は、「わが胸の底のここには」、「あるリベラリスト」など、私小説風に傷つきやすい精神を掘り下げた作品を次々に発表する。また、晩年は昭和という時代を描く「激流」、「いやな感じ」、「大いなる手の影」の連作を発表。また、詩人としても活躍し、「樹林派」、「死の淵より」などを発表す