販売店の裏に積まれた「押し紙」。 読売が立て続けに裁判を起こした背景に、「押し紙」についての内部資料が流出することへの恐れがあるのかも知れない。(写真は本文とは関係ありません。) フリージャーナリストの黒薮哲哉氏が読売新聞法務室長ら関係者から提訴された2つの裁判のうち、著作権裁判が14日、東京地裁で始まった。読売の江崎法務室長が送った催告書をネットに掲載したのは違法かどうかが検証される。もし江崎氏の訴えが認められたら、新聞記者やジャーナリストは調査報道をするうえで、大きな規制を受けることになりかねない。裁判の開始を機に黒薮氏が手記を寄せた。 記事やルポルタージュの中で、許可なく第3者の文書を公表するのは違法行為にあたるのか――。こんなテーマが争点になる裁判が、4月14日、東京地裁で始まった。 裁判の結果によっては、ジャーナリストや新聞記者の仕事に大きな制約が課せられかねない。特に調査報道に