インターネット上の百科事典と言われる「ウィキペディア」を、まちおこしにつなげようと提唱する本が出た。「ウィキペディアでまちおこし みんなでつくろう地域の百科事典」(紀伊国屋書店、税込み2200円)。著者は京都府立丹後緑風高校久美浜学舎の学校図書館司書、伊達深雪さん。丹後に関する項目をウィキペディアに増やそうと活動するグループ「エディット丹後」の一員でもある。 本では、地域に関する項目を増やす実践として「ウィキペディアタウン」を主に取り上げている。地域を2時間ほど歩いた後、資料をもとに複数の参加者が共同で執筆や編集、改善をしたり、初心者に基本的な編集方法を教えたりするイベントだ。 日本では2013年に横浜で開かれたものが最初という。ここ5、6年では「おそらく最も多く、様々な立場からウィキペディアタウンに関わってきた」と自身について記す。その豊富な経験をもとに、無理のないタイムスケジュールや集