産構審の総会で配られた次官・若手PJのペーパーが話題になっている。膨れ上がる社会保障費を抑え込み、子育て支援や教育に投資すべきだとはこれまでもいわれてきた。暮らせる程度の年金を払い続けるためには支給年齢を引き上げる必要があり、雇用延長とセットでの議論が必要だ。このペーパーは更に踏み込んで、年金支給開始年齢なんて概念から取っ払って扶助が必要な人を助けようと書いている。 できることから始まっていることではあるし、遅々として進んでおらず、このままでは受けられるサービスの質はかなり下がるだろう。役所が組織として責任を持とうとすると、所掌の範囲内で解決できそうなスコープで問題を設定してしまう。今回のレポートはその軛から解き放たれ「どうにかしなきゃ」という熱量を感じる。そこで「じゃあ、あなた方、どうするの?」と問うたところで、再び「沈黙の螺旋」に引き戻されてしまう。 ことは持続可能な社会保障制度をどう