28日、いよいよアップルのiPadが日本でも発売される。本誌(日本版)の今週号の特集もiPadだ。そしてそれに合わせるかのように26日、もう一つの象徴的な出来事が起こった。アップルの株式の時価総額が2220億ドルとなり、マイクロソフトの2190億ドルを抜いたのだ。これでアップルは、エクソン・モービルに次ぐ世界第2位の企業になった。 10年前に、誰がこんな状況を予想しただろうか。アップルは創業者スティーブ・ジョブズを追放したあと、経営の混乱で業績が低迷し、倒産寸前になってジョブズを呼び戻し、「暫定CEO」にしたが、その先行きを危ぶむ声が強かった。2001年にiPodが出たときも、メディアの反応は冷たかった。当時すでに携帯用音楽プレイヤーはたくさんあり、音楽配信サイトもレコード会社が運営しているが、どれもパッとしない。レコード会社をもたないアップルが参入しても勝算はないと見られていた。 しかし
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