南アフリカの地下に広がる20億年前の地層から、生きているとみられる微生物を採取することに東京大学の研究チームが成功しました。 「まるで“玉手箱”を開けるような感覚に近い」(専門家) これまでに見つかった最も古い生きた微生物は、およそ1億年前のものです。 今後の解析などで20億年前の生物と確定すれば、科学界最大の謎の1つともいわれる地球の生命の起源や進化に迫る重要な発見になる可能性があります。 目次 鈴木准教授「天と地がひっくり返る発見」 20億年前の地層とは?
南アフリカの地下に広がる20億年前の地層から、生きているとみられる微生物を採取することに東京大学の研究チームが成功しました。 「まるで“玉手箱”を開けるような感覚に近い」(専門家) これまでに見つかった最も古い生きた微生物は、およそ1億年前のものです。 今後の解析などで20億年前の生物と確定すれば、科学界最大の謎の1つともいわれる地球の生命の起源や進化に迫る重要な発見になる可能性があります。 目次 鈴木准教授「天と地がひっくり返る発見」 20億年前の地層とは?
化石は古代の重要な記録ですが、全ての発見された化石が正しく判定されているわけではありません。 化石から得られる情報は、場合によっては非常に曖昧であり、それが実際はなんであったのか明確に判断出来ないケースもあるのです。 今から数十年前、南米コロンビアで約1億3000万年前の白亜紀に遡る植物の化石が発見されました。 ところが最近、コロンビア国立大学(UNC)の再調査により、これは植物ではなく、白亜紀前期に生息していたカメの赤ちゃんの化石だったことが判明したのです。 何をどう間違えたら亀が植物になるのか? と思う人もいるかもしれませんが、専門家によればこの化石は確かに植物と間違えられても仕方ない見た目だったらしく、研究者らは植物とカメを融合させたポケモンにちなんでこの化石に「ナエトル(英名はTurtwig)」と愛称を付けています。 研究の詳細は、2023年10月25日付で科学雑誌『Palaeon
古代の岩礁の中に海綿動物のような構造体が特定され、海綿動物が早ければ8億9000万年前から海洋に生息していたと考えられることを報告する論文が、Nature に掲載される。この知見の妥当性が確認されれば、この化石は、これまで知られている中で最古の動物の体化石となり、その次に古い、議論の余地のない海綿動物の化石を約3億5000万年さかのぼることになる。 海綿動物は単純な動物で、現生海綿動物から得られた遺伝学的証拠から、海綿動物が新原生代初期(10億~5億4100万年前)に出現したことが示唆されている。しかし、この時代の海綿動物の体化石は見つかっていない。 今回、Elizabeth Turnerは、カナダ北西部の8億9000万年前の岩礁から採取された岩石試料を調べた。この岩礁は、炭酸カルシウムを析出する細菌類によって形成された。この岩石試料の中に、方解石の結晶を含み、それに囲まれた管状構造体の分
最初に言っておくけど、自分は昆虫の専門家でも何でもない。ただ子供の頃から昆虫が好きで、昆虫を捕ったり飼ったり図書館で本を読んだり考えたりしてわかったことを書きます。 ちなみに内容的には新規性は特になくて、ググれば似たような内容は見つけられると思う。(専門家の方、間違っていることがあれば訂正してください) 昆虫が大きくなれない理由は主に2つある。一つは循環器、もう一つは骨格。 昆虫を含む節足動物にも血液はある。心臓もある。ただ脊椎動物と違うのは、循環器が開放系だということだ。 脊椎動物の循環器は、体の中心に心臓があって、そこから体の末端まで張り巡らせた血管を通して体のすみずみまで血液を行き渡らせるしくみ(閉鎖系)になっている。 昆虫の場合、閉鎖した血管を持たない。スポイトとかスポンジとかをイメージしてほしいのだが、水を含ませて皿の上とかでギュッと押すと皿の上に水が広がる。離すとまた戻る。昆虫
〜遺伝子の使い回しによる進化的な多様化の制約〜 入江 直樹(生物科学専攻/附属生物普遍性研究機構 准教授) 上坂 将弘(生物科学専攻 博士研究員) 日下部 岳広(甲南大学理工学部生物学科・ 統合ニューロバイオロジー研究所 教授) 倉谷 滋(理化学研究所 主任研究員) 発表のポイント 脊椎動物の基本構造が5億年以上の進化を通して変化しなかった要因として、遺伝子の使い回しから生じる制約が寄与している可能性が高いことを大規模遺伝子発現データ解析から明 らかにしました。 遺伝子の使い回しが、新しい特徴を進化させる役割があることは良く知られていましたが、逆に多様化を制限している可能性が高いことを実験データから示しました。 動物に限らず、さまざまな生物において進化しやすい/しにくい生物の特徴を理解することに貢献すると期待されます。 発表概要 我々ヒトを含む背骨をもった動物(脊椎動物、(注1))は、5億
ティラノサウルス属の種として知られている恐竜は、「Tyrannosaurus rex(ティラノサウルス・レックス)」のみですが、2020年2月10日にティラノサウルス科に属する新種として、「Thanatotheristes degrootorum」という学名の恐竜の化石が発見されました。この新種の恐竜は、同時期に生態ピラミッドの頂点に君臨していたと思われることから、ギリシャ神話の死神「タナトス」と呼ばれています。 Announcing a New Meat-eating Dinosaur from Alberta | Inside the Royal Tyrrell Museum https://royaltyrrellmuseum.wpcomstaging.com/2020/02/10/announcing-a-new-meat-eating-dinosaur-from-alberta/
発表・掲載日:2020/01/16 真核生物誕生の鍵を握る微生物「アーキア」の培養に成功 -生物学における大きな謎「真核生物の起源」の理解が大きく前進- 私たち人間を含む真核生物の祖先に最も近縁な微生物を深海堆積物から培養することに世界で初めて成功した。 培養した微生物は「アーキア」と呼ばれる微生物系統群に属し、他の微生物との共生に依存した生育をすること、真核生物に特有とされてきた遺伝子 (例えばアクチンやユビキチン等を作る遺伝子) を多く持つこと、細胞外に非常にユニークな触手状の長い突起を伸ばすこと等が明らかとなった。 細胞構造や生理学的特徴ならびに生命史を踏まえ、真核生物の誕生について新しい進化説 (E3 model) を提案した。 国立研究開発法人海洋研究開発機構(理事長 松永 是)超先鋭研究開発部門の井町寛之主任研究員、国立研究開発法人産業技術総合研究所(理事長 中鉢 良治)生物プ
巨大な小惑星が6600万年前に現在のメキシコに落ちた。その影響で恐竜を含む当時の地球上の生物の75%が絶滅した。 小惑星のクレーターの奥深くにある岩石を分析することで、科学者たちは衝突直後に起こったことを再現することができた。 サンプルを分析したところ、小惑星の衝突によって数百メートルの高さの津波や山火事が発生し、大量の硫黄が放出されたことが明らかになった。それが太陽を隠し、地球を寒冷化へと導いた。 もちろん衝突現場の近くで多くの恐竜が死んだが、全体としては気温の変化のために絶滅した可能性が高い。 科学者は、6600万年前に地球に衝突した小惑星が恐竜の絶滅に導いたことを長い間受け入れてきた。 しかし、衝突後に地球と生物に何が起こったのかについては議論が分かれている。恐竜が絶滅した理由としては、太陽を消し去って地球を冷やした粉塵や煤の雲が原因だという説や世界的な火山噴火による有毒ガス、大規模
【8月4日 CNS】中国・広東省(Guangdong)河源市(Heyuan)区東江大橋東面の川岸で、遊んでいた小学生の張仰喆(Zhang Yangzhe)君(9)と母親の李小芳(Li Xiaofang)さんが、壊れた橋脚の付近で恐竜の卵の化石のようなものを発見した。河源恐竜博物館のスタッフが発掘調査をしたところ、6600万年前の恐竜の卵の化石11個が見つかった。 【関連記事】1.6億年前のコウモリのような翼持つ恐竜の化石 遼寧省で発見 河源市に住む李さんによると、7月23日午前、地元の東江大橋近くの川岸へ張君と遊びに行ったところ、張君が今年の洪水で橋が流されて壊れた橋脚の露出した土の中から卵の殻を見つけたという。さらに張君は、斜面の赤い砂岩層の中からも、丸い恐竜の卵の化石を1個見つけた。 李さんはつい最近、地元の河源恐竜博物館に張君を連れて行き、いろいろな恐竜の卵の化石を見せたばかりだった
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現代のクラゲの遠い親戚にあたる動物が、長い歳月を経ているにもかかわらず、鐘状の体や触手まで保存されている。(PHOTOGRAPH BY AO SUN) 3月22日付けの学術誌「サイエンス」に発表された論文によると、中国の川のほとりで5億1800万年前の古代生物の化石が大量に発見された。保存状態は驚異的に良好だという。 「清江」というこの化石産地からは、保存状態が非常に良く、ふつうは化石にならない軟体動物の化石まで見つかっている。こうした世界有数の化石を産出する地層は、地質学の世界で「ラーゲルシュテッテン」と呼ばれ、カナダの有名なバージェス頁岩(けつがん)や中国の澄江などが知られている。(参考記事:「バージェス頁岩層があるカナダのヨーホー国立公園」) 「ほとんどの化石産地では殻のあるものや硬いものだけが化石になりますが、これらのラーゲルシュテッテンでは解剖学的な構造までが保存されます。最高の
岩手県久慈市で掘り出された琥珀(こはく)から見つかり、「日本で唯一」とされてきたカマキリの化石が、実は別の昆虫だったことが箕面公園昆虫館(大阪府箕面市)の中峰空(ひろし)館長らの研究で分かった。現在はアフリカ南部のみに分布する昆虫だという。4日付で動物分類学の国際専門誌(電子版)に発表した。 久慈市は世界有数の琥珀の産地。カマキリとされたこの化石は2006年に白亜紀後期(約8600万年前)の地層から掘り出された琥珀の中に閉じ込められていた。当時は十分な時間がなく、詳細な鑑定が行えなかったという。 中峰さんらが今年4月から改めて調べたところ、触角や前脚の形状や羽の模様がカマキリとは異なっていた。文献を調べ、アミメカゲロウ目トガマムシ科の新種の昆虫と判明した。現在はサハラ砂漠以南に13種が分布している。白亜紀には今よりも広く分布していたことが知られているが、東アジアで見つかったのは初めてだとい
日本で化石や恐竜ブームの先駆けとなったフタバスズキリュウ(和名)が福島県いわき市で発見されて今年で50年を迎える。この間、アニメにも登場し、研究によって新属新種と分かって「フタバサウルス・スズキイ」の学名も付いた。日本一有名な化石の歩みは高校2年生の探究心から始まった。 貴重な化石を発見したのは、子どもの頃から科学好きだったいわき市の鈴木直(ただし)さん(67)。中学生の時に地層や化石の本を読み、同市大久町に中生代白亜紀の地層があることを知った。他の論文には化石の報告もあり、「化石はもっとあるはずだ」。自転車で通い、地層を特定しながら化石探しをした。 平工業高2年生だった1968年の秋。大久川の河岸に茶色いものを見つけた。「植物の化石かな」。掘ってみると「背骨だった。まだ奥に伸びていた」。以前から手紙のやりとりをし「一緒に研究しよう」と言ってくれていた国立科学博物館の小畠郁生博士に手紙で知
世界で最初のトカゲがどのような外見をしていたかについて、科学者はようやく理解できたのかもしれない。 今回新たに調べられた化石標本が、トカゲやヘビを含む全ての爬虫類有鱗目(ゆうりんもく)の共通祖先と考えられ、「全てのトカゲの母」として研究者に歓迎されている。5月30日付けの科学誌「ネイチャー」で発表された論文によると、メガキレラ(Megachirella wachtleri)と名付けられたこの化石の生物は2億4000万年前にはすでに生息していた。(参考記事:「2.9億年前の爬虫類も尻尾を切って逃げのびた」) イタリアのアルプスで20年前に発見 メガキレラの化石は、イタリア・アルプスで20年前に発見された。当時も有鱗目に関連があるかもしれないと考えられたが、十分な証拠もなく、直接の祖先であることを科学的に説明できなかった。メガキレラの詳しい特徴が、はっきりと識別できなかったことに加え、その頃は
Credit : Skeeze/ Pixabay もし人類以外の文明が見つかって、それが地球外生命体じゃなかったとしたら面白くないか? そんな大胆な質問を投げかけて科学界に驚きの波紋を広げているのはNASAゴダード宇宙科学研究所の所長、ギャビン・シュミット氏だ。 シュミット所長はロチェスター大学のアダム・フランク教授(天文学)とタグを組み、斬新な「シルリア紀の仮説」を打ち立てた。彼らの論理的な出発点はこうだ。 もし人類が繁栄するよりはるか昔にも地球上に別の産業文明が繁栄し、やがて滅び去っていたとしたら、その痕跡を私たちは見つけられるだろうか?ここでは「産業文明」とは、地球規模のエネルギー源を利用する能力を持つ文明と定義されている。 dimitrisvetsikas1969 / Pixabay SETI研究所をはじめ、地球以外の太陽系の惑星、または太陽系外惑星に地球外生命体を探す取り組みは盛
恐竜を絶滅させたとされる隕石の衝突が30秒ずれていたら、それは海に落下し、被害はずっと少なかったという仮説が発表された。 その隕石の衝突は地球上の生命の4分の3までを一瞬でなぎ払った。生き残った恐竜も数年のうちに絶滅。衝突で空気中に舞い上がった塵が太陽の光を遮り、気候を大幅に低下させ、深刻な食料不足に陥ったからである。 しかし、もしたったの30秒だけ衝突が早いか、遅かったりしていれば、恐竜はおそらく生き残っていたと考えられるのだという。 BBCの「The Day The Dinosaurs Died(恐竜が死んだ日)」という番組では、6,600万年前にユカタン半島から約40キロ離れた場所で起きた隕石の衝突を調査。その結果、落下地点は硫黄化合物が豊富な地域であり、これが一層雲を分厚くさせたことが判明した。 仮に30秒だけ衝突のタイミングがずれていれば、隕石は大西洋か太平洋に落下し、被害はずっ
■「恐竜の日」無料、カード対応、特別展… 年間入館者数100万人の「ミリオンミュージアム」を目指している県立恐竜博物館(勝山市村岡町)は、「恐竜の日」(毎年4月17日)の観覧料無料化やクレジットカード対応の券売機の導入など、今年度のサービス向上対策を発表した。また、入場者25万人を目標に特別展「恐竜の卵 恐竜誕生に秘められた謎」(7月14日〜10月15日)を開催。世界で唯一、恐竜の卵の中に子が入っている肉食恐竜(獣脚類)のオヴィラプトロサウルス類の胚化石など13点を日本初公開する。卵に特化した国内の展示は初めてという。 「恐竜の日」は1923年4月17日にアメリカ自然史博物館のロイ・チャップマン・アンドリュースの調査隊がゴビ砂漠に出発し、世界初の恐竜の卵の化石などを発見、恐竜研究が始まったことにちなんだ日。今年から4月17日の観覧料を無料にする。すでに無料となっている県の「家庭の日」(毎月
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