宮城県沖で高知県の１８人乗りカツオ漁船が浸水した事故で、第２管区海上保安本部は２１日、体調不良を訴えていた男性機関長（７２）ら３人を海保のヘリコプターで仙台航空基地（宮城県岩沼市）へ運んだ。３人は病院に搬送された。 仙台航空基地では午前８時２５分ごろ、３人を乗せたヘリコプターが到着。足や肩を負傷したとみられる男性乗組員２人は、救急隊員らに支えられながら、救急車に乗り込んだ。機関長はストレッチャーで運び込まれた。 漁船は高知県奈半利町のカツオ一本釣り漁船第６８広漁丸（浪上弘法船長、１２２トン）。２管によると、２０日午前、宮城県石巻市・金華山沖約８５０キロの太平洋上で船が沈没しそうだと別の漁船を通じて１１８番があった。第６８広漁丸は浸水し左舷側が沈んでいた。近くにいた漁船が乗組員１８人全員を救助した。残る１５人は、２３日までに宮城県の気仙沼港へ戻る見通し。

台湾のスーパーで不思議に思うのが、のりの存在だ。コンビニに並ぶおにぎりや、寿司で使われ、台湾人もよく目にする食材である。だが、台湾のスーパーではなぜか菓子売り場の一角に設置され、スナック菓子扱いのようだ。 「台湾ブランドののりメーカーが、かぼちゃの種やナツメ、カシューナッツがコーティングされた商品を展開している。ご飯のお供として食べるよりも、菓子感覚で口にするほうが一般的に根付いている」とは友人の弁。 のりは髪の健康を保ち、視力の低下を防ぐビタミンＡや、貧血防止の鉄分を含む。自分にとっては手軽に栄養がとれる健康食品として重宝しているだけに、菓子扱いには少し不満だが、バラエティーに富むのり商品に心が動かされたのも事実。 今やご飯ではなく、ビールのお供にのり。ナッツをコーティングしたのりとビールで一杯が定番となりつつある。（優）

【ロンドン=篠崎健太】海洋汚染が問題になっているプラスチックごみを減らす取り組みが、欧州で加速してきた。飲食や小売店でストローの配布をやめたり、食器を再生可能な素材に変えたりする動きが広がっている。欧州連合（EU）は今後、使い捨てのプラスチック容器などの使用を禁じる方針だ。地球環境を脅かすプラスチックごみの削減へ海洋大国の日本も積極的な対応が迫られる。

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カマボコなど魚肉練り製品製造販売のカネテツデリカフーズ（神戸市東灘区）は、ウナギのかば焼きの見た目や味を魚のすり身で再現した「ほぼうなぎ」の販売を通販・数量限定で始めた。稚魚の不漁でウナギの価格は上昇傾向にあり、土用の丑（うし）の日などでの「代用品」としての活用を想定している。 「ほぼうなぎ」は、ふっくらとした身の部分と皮の部分を忠実に再現。外はこんがり、中はジューシーになるよう工夫した。原料は魚のすり身で、ウナギ特有の生臭さ…

志摩スペイン村（志摩市磯部町）内のレストラン「エル パティオ」で現在、「カツオのキーマカレー」が人気を集めている。 【その他の画像】志摩スペイン村に三重県立水産高校の生徒が作ったカツオのキーマカレー 三重県立水産高校（志摩市志摩町）水産資源科（元・水産製造・増殖科）の生徒が考案した同メニュー。伊勢の食品加工会社「利八屋」（伊勢市植山町）が商品化した。3月23日から志摩スペイン村で販売が始まり、ゴールデンウィークには4種類あるカレーメニューの中で一番人気となった。 約5年前に開発した同商品は、当初缶詰で作ったものだったが、2016年8月に同社がレトルトパックにして商品化。同高生が釣ったカツオを一部使い、カツオと野菜を煮込んでスパイシーに仕上げた。現在、伊勢志摩地域のイオングループのスーパーなどで販売している。志摩市のふるさと納税の返礼品にも選ばれ、昨年横浜市で開催された「商業高校フードグラン

福島県は１９日、相馬市の松川浦に高級魚「ホシガレイ」の稚魚１０万匹を放流した。県水産資源研究所によると、６月末までに、例年の放流数の４倍となる計２０万匹を放流する予定という。 放流は震災で一時中断されたが、水産資源としての確立を目的に２０１４（平成２６）年に再開された。放流されたのは県などと稚魚生産に関する共同研究を行う国立研究開発法人水産研究・教育機構の東北区水産研究所宮古庁舎（岩手県宮古市）で育てられた約８センチの稚魚。１～２年ほどで漁獲できる３０センチほどの大きさに成長するという。 県の職員や相馬双葉漁協原釜支所青壮年部の漁師らが相馬市尾浜の松川浦大橋周辺、相馬市磯部沖で稚魚を放流した。県水産資源研究所の水野拓治所長は「来秋以降、成長したホシガレイの水揚げ量を見ながら事業化を検討していきたい」と話した。

特産のサクラエビの記録的な不漁を受け、静岡県信用漁業協同組合連合会（県信漁連、静岡市）は20日、漁業者に対する運転資金の緊急融資を始めた。限度額は300万円未満で、年1.2%の固定金利で貸し出す。サクラエビの漁業者を対象にした県信漁連による緊急融資は初めて。 融資期間は6年以内で、借り入れ翌月に始まる月々の返済の開始時期を1年以内なら先延ばしもできる。担保・保証人は不要。秋漁（10～12月）でも不漁となる可能性が高いとみて、申し込み期限は2019年2月末までとした。 サクラエビ漁は県内で約120隻が手掛けているとされる。信用力は他の漁業者に比べて高いことから、県信漁連は「申し込みは10～20件程度だろう」とみている。緊急融資は17年にもシラス・アサリの漁業者を対象に実施した。 サクラエビの18年の春漁は、水揚げ量が平成に入って最も少ない312トンにとどまった。漁業者は漁を予定より前倒しで打

船体の左側が浸水し、海に沈み込む第６８広漁丸＝２０日午前９時ごろ、石巻市金華山の東南東約８５２キロの沖合（第２管区海上保安本部提供 ２０日午前２時５５分ごろ、石巻市の金華山の東南東沖約８５２キロの太平洋上で、高知県奈半（なは）利町（りちょう）のカツオ漁船「第６８広漁丸」（１２２トン、１８人乗り組み）が沈没しかけていると、近くの漁船から親会社を通じて通報があった。第２管区海上保安本部によると、乗組員は近くにいた別の漁船２隻に救助され、午前８時４５分に全員の無事が確認された。船は浸水し、傾斜しているという。 ２管本部によると、乗組員は浪上弘法船長ら日本人１２人とインドネシア人６人。当時は船首、船尾とも左舷側がほぼ沈み、右舷側は甲板が見えていた。乗組員は傾いた船や、救命いかだに乗っていたところを助けられた。 救助した２隻が２管本部に伝えた情報では、男性機関長（７２）が体調不良を訴え、急患搬送を要