1997年の創業から21年、日本の家庭の食卓文化をリードしてきた“フードテック”の老舗、クックパッド。その初期メンバーであり、現在も同社のブランディング部門を率いる小竹貴子氏が、気になるフードビジネスの新芽をピックアップし、現場を訪ねる。連載8回目は、1699年創業の老舗の鰹節とだし製品の専門メーカー、にんべん。最近では体験型店舗や海外戦略など、日本の食文化を代表する「だし」を幅広い客層に広めようと積極的な展開に乗り出している。だしの可能性を探った。今回はその後編。 (取材/2018年5月6日、構成/宮本恵理子) 小竹貴子氏(以下、小竹):高津社長が就任してから、さらに「だし」の原点に立ち返っている印象があります。私のイメージでは、子どもの頃は「にんべん」と言えば「つゆ」のイメージが強かった。それが最近は、こういった店舗を含め、「だし屋さん」としての印象が強くなりました。 高津社長(以下、
石川県能登町の真脇(まわき)遺跡縄文館が、縄文人が漁に使っていた丸木舟を復元石器で製作している。国立科学博物館(東京)との連携プロジェクトで、既に海に浮かべるテストをし、近く縄文館で公開する。関係者は「自分たちの先祖の技や海に出ようとした夢に迫りたい」と意気込んでいる。 同町にある真脇遺跡は北陸最大級の縄文時代の遺跡。イルカや魚の骨が大量出土し、丸木舟による漁が盛んだったと考えられている。首都大学東京の山田昌久教授(実験考古学)が、遺跡調査と科学博物館の計画の双方に関わる縁で、同町での丸木舟製作が実現した。 両館と同大は、作業を通して石器の性能や造船技術なども検証する。昨年9月には、町内にあった直径約1メ… この記事は有料記事です。 残り410文字(全文717文字)
秋の味覚・サンマの水揚げ量が本州一の大船渡市魚市場で25日、今季最初の水揚げが行われた。 近年は、全国的にサンマの記録的な不漁が続いている。昨年は前年比30%減の7万7169トンで、1969年以来、半世紀ぶりの低水準だった。大船渡市でも前年比20%減の1万1088トンまで落ち込んだ。 この日は地元の大型サンマ漁船の「第13三笠丸」と「第21三笠丸」の2隻が、ロシア海域でとれた計26トンを水揚げした。 今年は140グラム以上のサンマが4割を占めるなど全体的にサイズが大きめという。価格は昨年の初水揚げ時よりやや安値の1キロ当たり800~1100円で取引された。第13三笠丸の千葉博幸漁労長(50)は「今年のサンマはサイズもあっておいしい。今年こそ秋に向けて大漁になってくれれば」と話した。
和歌山県が誇る勝浦漁港(那智勝浦町)のマグロとブランドの熊野牛を使った「まぐろハンバーグ」が人気を呼んでいる。1個200円程度というリーズナブルな価格も受け、県内を中心とした産直市場では昨年秋の販売以来、右肩上がりの売れ行きだ。“ありそうでなかった”和歌山の二大食材を組み合わせた商品は、加工の過程で捨てられていたマグロの身を「もったいない」と思った男性社長の発想から生まれた。 味と手頃さで人気 肉厚でジューシーなのに、さっぱりした後味。臭味もなく、一度食べるとくせになる。日本有数の水揚げ量を誇る勝浦漁港のマグロに、県南部・熊野地域の熊野牛の牛脂を混ぜ合わせた「まぐろハンバーグ」はそんな評判も聞かれ、主婦層の人気も高い。 同県田辺市の会社が県内外で運営する産直市場「よってって」で昨年10月から販売されたところ、店長や客の口コミで人気が広がり、今では同市場の15店舗以上で月に千個が売れる人気商
豊前海特産の高級魚・ハモのだしを手軽に取ることができるパックタイプの「豊前海 黄金の焼はもだし」を、道の駅「豊前おこしかけ」(福岡県豊前市四郎丸)が9月上旬、発売する。「企業秘密」(おこしかけ)の製法で焼き上げ、本来捨てるだけだった骨や頭も含めてパックに。臭みの全くない、特有のコクのある深い味わいを出すことに成功した。 ハモは、大分県では特産品として知られるが、福岡県でも多く取れることが周知されていない。豊前市宇島の宇島漁港は県内一の水揚げを誇る。
海洋に流れ着くプラスチックごみは、年間約800万トンと言われる。プラスチックは海洋生物への弊害となり、そして魚や貝などを食す人間にも大きな影響が報告されている。できるだけプラスチックごみを出さないようにすることが大切なのだが、一度商品として流通した後に一人ひとりの行動を管理することは不可能に近い。 流通業者側としても、リサイクルが大切だとわかっていないわけではない。しかし、それにより消費者の利便性が損なわれたり、収益の低下につながったりする可能性を懸念し、会社の利益を考えるほど身動きができなくなっているのが現実だ。 5大世界流通大手の一つであり、英国を中心にスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどを展開するTESCOはこの程、プラスチックごみを減らす努力の一環として、自社製品の水ボトルの容器をプラスチック製からアルミ製に一新した。これは英国のスーパーマーケット大手4社で初めてのことであ
東日本大震災後、観光客数の減少にあえぐ気仙沼市が、仙台圏からの誘客に力を入れ始めた。市内を訪れる観光客数を調べたところ、仙台市からの来客が圧倒的に多いことが分かった。PR用のパンフレットを作り、仙台市や富谷市で活用するなど売り込みを図っている。 気仙沼市の観光振興を担う官民組織「気仙沼観光推進機構」は今夏、観光PRのパンフレット「気仙沼さ来てけらいんBOOK 2018夏」を作った。 夏のグルメや体験イベントを告知するA4判7ページを5万7000部発行。うち3万5000部を仙台市や富谷市の住宅に配った。表紙には「仙台のみなさまへ みなさまのお越しを心からお待ちしています」などと記した。 仙台市内であったイベントでも積極的に配り、気仙沼出身の店主がいる仙台市内の居酒屋に置くなどPRしている。 気仙沼市の2017年の観光客数は145万6000人で、東日本大震災前の10年(約254万人)の6割弱。
マクダフ社はカナダ水産大手クリアウォーターと資本提携を結ぶ デンホルムシーフーズ社のサバ加工ライン。加工のほとんどを手作業で行う ヨーロッパ最大の水揚げ量を誇るピーターヘッド漁港。同漁港にある水産加工業の2社に焦点を当てる。加工品の多くは、欧州を中心に輸出される。 ●アジア圏を重視 MACDUFF(マクダフ)は、魚介類の生鮮加工と冷凍加工を行う企業。取扱商品の年間生産量と国内販売シェアは、ホタテ(約5000t/18%)、アカザエビ(約6000t/15%)、イチョウガニ(約3000t/10%)、ツブ貝(約7000t/35%)と最大手だ。 加工品の95%が欧州を中心に、北アメリカ、アジアへ輸出される。担当・・・ [全文は電子版会員登録を]
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