アクティビストが突く日本企業の弱点 株主総会で株主が経営陣に次々とガバナンス改革を迫った。「投資機会」と捉えた機関投資家は、対話や議決権行使で企業に迫る。
今回は渋谷で寿司のご紹介。 渋谷の寿司はどうも……という方は多くいらっしゃいます。 実際に渋谷でじっくり味わえるお店というのは意外と少なくて、神泉駅近くの小笹以外には大して見るべき店もない、というのが寿司好きの共通認識でありました。 何しろ某食べログの「渋谷の寿司」ランキングには、我らが美登利総本店が上位に入っているのですからね。どういうロジックであの店が上位に在るのか分かりませんが、渋谷の寿司事情も推して知るべし、というところでしょう。確かにあそこはコストパフォーマンスに優れていますが、仕事相手と一緒に行ける店ではありません。 今回は誰と一緒に行っても恥ずかしくない渋谷のニューカマー、「くろ崎」をご紹介。 この店は秘密にしておきたかったのですが、当欄の愛読者に限り特別に公開します。 どうか大事な人と出かけるときにだけご利用下さい。とても雰囲気の良いお店ですから、馬鹿騒ぎしたり、カウンター
東海大学海洋学部のキャンパスは、静岡市清水区にある。海に近い「潮の香りがする」立地で、学部付属の水族館(海洋科学博物館)は、展示も繁殖飼育研究も、評価が高い。近隣都県の人は訪ねたことがあるかもしれない。海にも人にも開かれた印象のある研究機関である。 その中に、海洋文明学科というまさに「海と人」の関係を考える学科がある。小野林太郎准教授は「海と人」の関係について人類史を遡りつつ考える海洋考古学の専門家だ。 小野林太郎さんがかかわる数多いフィールド中で、研究の拠点となっているのは東南アジア・オセアニア。これまで数多くの調査を主宰したり、参加してきた。その中でも、特にインドネシアの東部の島々や東ティモールの遺跡を分厚く調査・研究してきた。 貝殻やら、魚の骨やら、研究に関係しているであろう物がさりげなく置いてある研究室で、お話を伺った。 海は厳しい まず、ざっくり言って、小野さんの研究は何をしてい
うなぎ。美味しいですね。 私はうなぎが大好物でありまして、夏でなくてもしょっちゅううなぎ屋に出かけています。 ふっくらと蒸した後に、タレを付けてサッと焼き上げる江戸前のうなぎは、思い出しただけでもヨダレが垂れてきます。うなぎにはやはり白いご飯が一番です。タレの甘みとご飯の旨味とうなぎの脂が口の中で渾然一体となり、それはもう天国の美味。日本に生まれてヨカッタ、と心から思う瞬間であります。 ところがうなぎを取り巻く環境は最近非常に厳しいものがありまして、ただウマイウマイと喜んでばかりもいられません。昨年の6月に、国際自然保護連合(International Union for Conservation of Nature and Natural Resources、IUCN)なる団体が、ニホンウナギを絶滅危惧種に指定したのです。いわゆるレッドリスト入りというヤツです。 この絶滅危惧種は、「1A
漁獲量の減少で、魚好きの日本人の食卓が脅かされている。そこで注目を集めているのが魚の養殖だが、そもそも、いけすを泳ぐ大量の魚はどう数えているのか。実際の養殖現場では「ざっと1000匹位」といった数え方らしい。「IT(情報技術)で正確に数えることができないか」という養殖関係者の声を受けてNECソリューションイノベータが今年、スマートフォンで簡単に数えられるソフトを発売する。開発者である 同社の中谷貴子・農林水産業事業推進室エキスパートに話を聞いた。 (聞き手は秋場大輔) 中谷 貴子(なかたに・たかこ)氏 1994年横浜国立大学卒、日本電気ソフトウェア(現NEC ソリューションイノベータ)入社。システムエンジニアとしてCRM(顧客関係管理)やERP(統合基幹業務システム)などを担当、その中で同社が始めた新規事業創出プロジェクトで、水産養殖業を支援するビジネスモデルが選ばれ、水産ICTを構築。水
2012年、東日本大震災の爪痕の残る東北・宮城県気仙沼市にひとつのベンチャーが生まれました。地元の女性たちを編み手に高品質のカーディガンやセーターをつくる「気仙沼ニッティング」。その社長が本書の著者、御手洗瑞子さんです。 御手洗さんは、それまでブータン王国で首相フェローの立場で公務員職につき、同国の観光などの産業育成の仕事をしており、当日経ビジネスオンラインでも『ブータン公務員だより』を連載していました。 それがなぜ、気仙沼で手編みニット事業なの? その先に、何があるの? 率直な疑問をぶつけてみました。 (聞き手 柳瀬博一) 疑問その1 なぜブータンから気仙沼へ? 御手洗さんは、もともと米系コンサルティング会社から転身し、ブータン王国の首相フェローとして、2010年から2011年にかけて「ブータンの公務員」仕事をされていました。国の産業育成の仕事でしたよね。なぜ、ブータンから気仙沼へ? 御
1グラムの土には1兆もの微生物がいます。土の中には夜空の星のような世界があるんです――。土壌微生物の研究をしている横山和成の決めぜりふだ。微生物は作物の生育にどんな役割を果たしているのか。土の中の「夜空の星」とは何を指しているのか。 横山は北大の大学院を出たあと、米コーネル大などで研究生活を送り、土壌について研究を重ねてきた。日本の食材をたくさん使う店を示す「緑提灯」の仕掛け人でもある。国の研究機関の農業・食品産業技術総合研究機構から今春、埼玉県の尚美学園大学に移った。 土壌微生物オリンピック@群馬 その最初の本格的な仕事が、田畑の土の豊かさを競い合う「世界土壌微生物オリンピック」だ。今回は、群馬県榛東村で5月12日に開かれた記者会見の内容にそって、土の豊かさの意味と、その課題の難しさについて考えてみたい。 「食べ物は命の源なのに、命を殺さないといけない農業って何なんだ」「こんなことをしな
マンションという言葉があります。英語話者が日本語を学ぶと、その意味に驚く言葉の1つなのだそう。日本語でマンションと言えば「中高層の集合住宅」(広辞苑・第6版)のことですが、英語のmansionは大邸宅を指します。 ちなみに日本でマンションという言葉が広まったのは、1960年代以降のことです。当時すでに普及していたアパートよりも高級感のある集合住宅を表すために、この言葉を使うようになった経緯があるようです(参考:日本国語大辞典「マンション」の項)。 このように書くと「日本語は外国語の意味を勝手に変えてしまってけしからん」と思う人もいることでしょう。しかし意味が変わってしまう現象は「お互い様」のもの。実は日本語から英語に伝わった言葉にも、意味が大きく変わったものがあるのです。 その辺りの事情を本コラムでは「英語の『Hibachi』は日本語の『火鉢』ではない」で紹介しました。日本語の布団・火鉢・
高松のスーパーが激変しているらしい――。 そんな実情を知ったきっかけは、香川県出身の母の言葉だった。四国にゆかりのない人はあまりご存じないだろうが、香川ではスーパーと言えば、マルナカ。今はイオンの傘下に入ったが、単体で売上高2000億円(2009年度)をたたき出す、地元スーパーの雄だった。母の実家近くにもマルナカがあり、私も幼い頃からマルナカにしょっちゅう通っていた。 しかし、母によると、今、高松ではマルナカ一強体制が崩れ始めているという。四国内の高速道路など、交通網が整備されたことで、本州から競合の小売りが続々四国に進出し、競争が激化。さらに、新興勢力も台頭している。中でも主婦の間で話題に上るというのが、「新鮮市場きむら」。調べてみると、香川県と岡山県で合計14の店舗を展開しているという。Webサイトはいたってシンプルで、なにがそれほど好評なのか分からない。なぜ今、こうしたスーパーが消費
米国西海岸の労使交渉。 米国の港で働いている人たちがストライキをして、その影響で日本への食品が滞ったあの事件か――。と、この程度の認識をもっている人ならば日本でも少なくない。しかし、そのストライキをした組合員の年収が1764万円だったと知ったら、印象がだいぶ異なるに違いない。 今回は、米国西海岸で起きた労使交渉問題について、その概要から、労使問題の終了後はどのように報じられているかなどを含めて、総括的に紹介したい。 2014年末から2015年初めにかけて、意外な伏兵が私たちの食生活にダメージを与えた。ケンタッキー・フライド・チキンやマクドナルドが商品の一部の販売を中止すると発表した。マクドナルドは2014年12月に、ケンタッキーは2015年1月に、おのおのの代表商品だったフライドポテトを調達上の問題から販売中止せざるを得なかったのだ(マクドナルドはM/Lサイズを中止し、Sサイズは継続した)
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く