日本共産党の田村貴昭議員は５日の衆院農林水産委員会で、大型まき網漁船が水揚げ時に死んで売り物にならないクロマグロを海に不法投棄している疑いがあるとして検証を求めました。 クロマグロには漁獲量の制限があり、捕獲数を国や都道府県に報告することが法律で義務付けられています。 田村氏は、まき網漁船の元乗組員がテレビ東京の番組で、一度の水揚げで死んでしまうマグロが１０００匹中５０匹ほどあり、それらは海に投棄し、トロの部分だけ持ち帰る船員もいたと証言したほか、「国への報告はしていない」「今もやっていると思う」と語ったことを示し、事実の検証を要求しました。 山口英彰水産庁長官は、死んだ個体数も報告義務があると認めながら「番組では具体的な船名や海域、日時が不明で、これだけで真相を明らかにすることは困難だ」と述べ、検証に背を向けました。 田村氏は、投棄数が分からなければ資源管理のための漁獲枠が骨抜きになると

日本共産党の田村貴昭議員は５日の衆院農林水産委員会で、大型まき網漁船が水揚げ時に死んで売り物にならないクロマグロを海に不法投棄している疑いがあるとして検証を求めました。 クロマグロには漁獲量の制限があり、捕獲数を国や都道府県に報告することが法律で義務付けられています。 田村氏は、まき網漁船の元乗組員がテレビ東京の番組で、一度の水揚げで死んでしまうマグロが１０００匹中５０匹ほどあり、それらは海に投棄し、トロの部分だけ持ち帰る船員もいたと証言したほか、「国への報告はしていない」「今もやっていると思う」と語ったことを示し、事実の検証を要求しました。 山口英彰水産庁長官は、死んだ個体数も報告義務があると認めながら「番組では具体的な船名や海域、日時が不明で、これだけで真相を明らかにすることは困難だ」と述べ、検証に背を向けました。 田村氏は、投棄数が分からなければ資源管理のための漁獲枠が骨抜きになると

草津市学校給食センターは１１日、市内１４小学校（８８１３食）の同日昼の給食で提供予定だったメインの献立「さんまのおろしがけ」の材料となるサンマに不良品が多く、メインを抜きに給食を提供したと発表した。同センターは１０日も、材料の不備で米飯の提供を中止するなど、２日連続でメニューの変更を余儀なくされている。 同センターによると、サンマは冷凍の切り身状態で１０日に業者から納品された。検品すると、約８割が解け… この記事は有料記事です。 残り247文字（全文450文字）

フグ養殖地の日本海側最北端として知られる敦賀湾で「敦賀ふぐ」の出荷が最盛期を迎え、丸々と太ったトラフグが水揚げされている。 敦賀湾は冬場の水温が一〇度以下まで下がりトラフグにとって厳しい環境だが、その分、身が引き締まって甘みが乗る。大きさによって選別を小まめに繰り返し、サイズをそろえて出荷することで、料理店や旅館などから使いやすいと信頼されているという。 敦賀市手の漁港では十一日、沖合から引っ張ってきたいかだのトラフグを、生産者ら十人ほどがたも網ですくって水揚げ。重さを量ってトラックの水槽の中に投入し、一キロ前後の約三千五百匹を大阪方面へ出荷した。

あの手この手で漁業活性化に挑むこの記事の写真をすべて見る 少々手前味噌な話で恐縮ですが、当社が2010年から取り組んでいる「天然魚プロジェクト」に関する広報活動が、日本PR協会が選ぶPRアワード2019で、ブロンズに選ばれました。 日本の漁業者さんは年々減少を続けており、03年には全国で約24万人いた漁師さんが、高齢化による後継者不足などで、17年には約15万人にまで減っています。 この調子で日本の漁業が衰退していってしまうと、当社のような魚を原料として使わせてもらっている産業は、なかなか厳しい事業運営を強いられることになってしまいます。 そうした事態を避けるために、日本の漁業者さんとの共存共栄によって、日本の漁業の衰退を防ぐのに少しでも貢献したいと思って取り組んでいるのが「天然魚プロジェクト」です。 くら寿司では現在、全国の100以上の漁協さんと直接、魚の取引を行っています。全国各地の漁

岐阜県高山市で、飛騨地方の年越し料理に欠かせない「塩ぶり」の仕込みが、最盛期を迎えています。 「塩ぶり」は冷蔵技術がなかった時代に、富山湾で水揚げされたぶりを塩漬けにして飛騨地方へ運び年越し料理として食べたのが始まりで、今でも食べる家庭が多く親しまれています。 高山市の公設地方卸売市場では、11月から仕込みが始まり最盛期を迎えています。 包丁で三枚におろし塩をすり込んで仕上げていきます。 24日には年末恒例の「塩ぶり市」が開催されます。

千葉県船橋市の船橋漁港で水揚げされる特産品「ホンビノス貝」を使い、最もおいしい一皿に仕上がったクラム...

山陰の冬の味覚、ズワイガニの先月の漁獲量は、漁業者による自主規制の強化の影響で、去年の同じ期間を３０％ほど下回りましたが、市場の引きあいが強く単価が上昇し、全体の水揚げ金額は、去年並みとなりました。 県は、先月６日に解禁されたズワイガニ漁の先月末までの水揚げ状況をまとめました。 それによりますとオスのズワイガニ「松葉がに」の漁獲量は、去年の同じ期間を１５％下回る１６９トンあまり「親がに」と呼ばれるメスのズワイガニは４２％下回る２２１トンで、合計すると３９０トンあまりと、去年を３２％下回っています。 県によりますとこれは、漁業者が来年春のシーズン終盤まで、安定してカニを供給しようと自主規制を強化している影響だということです。 一方で、市場の引き合いは強く、１キロあたりの単価は上昇していて「松葉がに」は２７％高い３５００円あまり「親がに」は６１％高い３０００円あまりとなっています。 このため、

船橋市内の優れた商品を掘り起こす「ふなばしセレクション」で、新たに十品の加工食品が認められ、認証式が四日に市役所であった。認証期間は来年一月から三年間。 この制度を主催するのは、ふなばし産品ブランド協議会（事務局・市商工振興課内）。加工食品部門は二〇一二、一五年度に続き三回目。工業・工芸品部門もあり、こちらは一三、一六年度に認証されている。 今回は二十七品の応募があり、船橋漁港が水揚げ量日本一のスズキを三種類の味で楽しめる加工品セットをはじめ、特産・ナシのジャムやニンジンのドレッシング、三番瀬産や江戸前ののりといった「船橋の味」が選ばれた。

長崎県の有川町漁協（新上五島町）が、地元で水揚げされた規格外のサンマを活用して考案、販売しているレトルト食品「さんまとじゃがのトマトソース煮」が地元で好評だ。地域性などが評価され、水産加工品振興を図る「Fish-1グランプリ」（国産水産物流通促進センター主催）の書類審査を通過し、11月には東京であった本選にも進んだ。担当した同漁協職員の江濱真一郎さん（50）は「パスタや五島うどんにトッピングしてもおいしい」とPRする。 同漁協管内では、水揚げ時に身が傷つき、一般流通に適さないサンマが一シーズンに計約1トン分出てくるという。食用には問題ないため、漁業者の収入増につなげようと研究を重ね、2018年春、発売にこぎつけた。サンマとジャガイモ、トマトソースの組み合わせは、意外性を狙ったという。 酸味を抑えてあり、ほのかに香るトマトの風味が特徴。常温で1年間保存可能で、レンジやお湯で温めるだけの手軽さ

サワラの天ぷらが入った「花さぬき」のうどん　高級魚のサワラを芦屋町の特産品としてアピールする「さわらサミット」が来年２月２３日、町内のボートレース芦屋で開かれる。サワラメニューの大食い大会などユニークな企画が目白押しで、関係者は「芦屋の魅力を広めたい」と張り切っている。（柿本高志） 芦屋町などによると、福岡県のサワラ漁獲量は全国有数。同町でも水揚げが多く、正月の雑煮や、すき焼きなどに使われている。 サミットは、「芦屋を代表する食材の魅力を知ってほしい」と町や商工会、町民有志などでつくる実行委員会が、２０１７年から毎年２月にボートレース芦屋で開いている。前回は芦屋町のほか岡垣町、糸島市、佐賀県などの業者、団体が出店。それぞれがサワラを使ったハンバーガーや串揚げなどを考案、販売し、２日間で１万人以上が訪れる盛況だった。 今回は北九州市若松区の老舗料亭「金鍋」や岡垣町の旅館「はつしろ」など十数か

１１月６日のズワイガニ漁解禁を受け、兵庫県但馬水産事務所（同県香美町香住区香住）が但馬地域の沖合底引き網漁船４６隻による同月の水揚げ状況を発表した。シーズン当初の取れすぎで供給が混乱した昨季の反省から自主規制を強化したため、雄マツバガニと雌セコガニを合わせた総漁獲量は前年同期比３２・１％減の３６９トンと抑制したスタート。一方、１キロ当たりの総平均単価は同４２・６％増の４５９９円と大きく伸び、総漁獲額は同３・２％減の約１６億９６００万円だった。（金海隆至） 国から県に割り当てられた漁獲可能量は昨年と同じ９９４トン。１１月の消化率は３７・１％で、前年の５４・６％を下回った。

静岡県内唯一の大型サンマ漁船「第１３５豊幸丸」が１１日未明、北方での約４カ月間の漁を終えて西伊豆町の安良里漁港に帰港した。今シーズンの水揚げ量は昨年より６～７割少ない約２７０トン。記録的な不漁のため、毎年帰港時に行う地元住民へのサンマ売りは中止された。 豊幸丸は８月１６日に同港を出港し、北海道沖のロシア海域や公海で漁を続けてきた。藤井晴正船頭（６３）によると、漁解禁当初からほぼ水揚げがない状況で、１０月中旬からやや漁獲量が上向いたものの、魚体サイズは全体的に小ぶりだったという。 「全国さんま棒受網漁業協同組合」によると、今年の日本船の総水揚げ量は昨年の１１万９９００トンを大きく下回り、４万トン前後となる見通し。同組合が水揚げ量統計を取り始めた１９８１年以降、最少記録となりそうだ。 サンマの不漁を巡っては、乱獲による資源量減少に加え、海流変化や地球温暖化に伴う海水温上昇を指摘する声が聞かれる

全国さんま棒受網漁業協同組合（全さんま、東京）はこのほど、今年８～１１月のサンマ水揚げ量が、昨年同期比６８％減の３万７７１５トンだったと発表した。既に漁を終えた船も多く、今年の水揚げ量は統計が残る中で最低とされる１９６９年の約５万２０００トンを下回る見通し。サンマが近海に近寄らないことや外国船による漁獲量増加の影響などもあり、関係者は、来年についても厳しい状況は変わらないとみている。 発表によると、サンマ漁が盛んな北海道では水揚げがほぼ終わり、道全体の水揚げ量は昨年同期比６３％減の… この記事は有料記事です。 残り519文字（全文763文字）