暑さや紫外線が強まり、果物などでビタミンC補給に努めたい季節がやってくる。だがいま、果物の消費量は、減少傾向にある。とりわけ若い世代を中心に、生鮮果実の消費量が減っているのだ。背景には、世代数の減少による生鮮果実の食べにくさや、酸味離れなどがある。 生鮮果実の1人1年当たりの購入量は、平成元年には34.4キログラムだったのが、平成23年には27.1キログラムまで減少した。世代別摂取量を見ると、とりわけ20代と30代で少なく、60代の半分程度しかない(平成21〜23年平均/農水省『果実をめぐる情勢』)。一方、果実加工品の購入数量は増加傾向にある。生の果物ではなく、ジュースや菓子類など、加工品での果物を摂る人が増えていることがわかる。 農水省の上記調査によると、生鮮果実を食べない理由として約半数が挙げているのが「手間の問題」だ。東京都新宿区の商店街で果物屋を営む60代女性はこう話す。 「
1月5日の東京・築地市場の初競りで、222kgの青森・大間産マグロが、史上最高額となる1億5540万円の値をつけた。今や世界のマグロの4分の1を消費する“マグロ民族”ならでは話題ともいえる。マグロはこれほど身近にもかかわらず、その生態は知られていないことも多い。『マグロはおもしろい 美味のひみつ、生き様のなぞ』(講談社文庫)の著者で、東京大学大気海洋研究所准教授の北川貴士さんがマグロにまつわるトリビアを4つ紹介する。 【止まっても死なない】 「マグロは『止まると死ぬ』といわれますが、海では常に潮が流れていて、止まっていられるような状況にないだけ。実際のところは、夜間などは速度を落として休息していますし、止まってもすぐに死ぬというわけではありません」 【時速160kmで泳がない】 「8000kmにも及ぶ太平洋を横断することから、マグロは時速160kmで泳ぐといわれます。しかし実際の海
ここ最近、東京・築地市場で不穏な動きがあるという。仲卸業者A氏が浮かない表情でこう話す。 「岩礁帯に生息し、普段はそう多く揚がらない“根魚(ねざかな)”が異常に多く競(せ)り場に並ぶんだ。アイナメ、ドンコ、深さ100mほどの海底にいるメヌケ……」 大漁でめでたいんじゃないのか? 「実は……」と、A氏が小声でさらに続ける。 「去年もそうだった。3月11日の1ヵ月ほど前から、三陸産の根魚が異常なほど入ったんだ。最初は『なんだ?』と思う程度だったが、水揚げが日に日に増えるにつれて“嫌な予感”がしてきた。そして、あの巨大地震だ。ここ数日、根魚の入りは少し落ち着いているが、仲間内であえずガソリンは備蓄しとけ!』なんて言い合ってるよ」 つまり、地震を察知した大量の根魚が、網に入る層まで浮上して“避難”していると? その漁場はどこなのか? 「ひとつは相模湾を漁場にする三浦半島の佐島(さじま)。
震災の傷跡がいまだ生々しい宮城県石巻市。冬を迎え、“しゃっこい”空気に包まれた街の中で、「ホット横丁石巻」の看板が掲げられた一帯には活気が溢れていた。 トレーラーハウスで営業する焼きそばやたい焼などの店には行列ができ、傍らに設置されたステージでカラオケを歌う人もいる。まるで縁日のような風景。12月5日、被災地支援のために石巻に本社を移転した、「築地銀だこ」を運営するホットランドが作った“商店街”だ。 同社の代表取締役・佐瀬守男氏は、ここで自らたこ焼を焼くなど陣頭指揮を執っている。石巻には縁もゆかりもなかった同社の「本社移転」までの決断の経緯を佐瀬氏に聞いた。 * * * ――本社移転前から、石巻を毎週訪れているそうですね。 佐瀬:ええ、木曜から日曜までの4日間は石巻で、残りは東京という生活です。石巻では私もユニフォームを着て店頭に立ち、たこ焼を作ります。たこ焼のほか、お好み焼やラ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く