◇海戦汁や炒り豆、次々販売 司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」の主人公で松山出身の軍人、秋山好古(1859〜1930)、真之(1868〜1918)兄弟の名前をつけた食べ物が次々販売されている。その実態を探った。 先月24日に松山市三津ふ頭で開かれた三津の朝市で、「真之・海戦汁」の試験販売があった。真之が連合艦隊参謀として活躍した日露戦争での「日本海海戦」にちなんだ命名で、友人だった正岡子規の弟子の俳人、高浜虚子が「秋山君は3日に1度は海老(えび)とか烏賊(いか)とかいうものを食わぬと自分は物足らぬ」と書き残していたことにちなみ、市水産市場運営協議会が考案。エビでだしを取った味噌汁にイカ団子を入れた。用意した200食はすぐに売り切れたという。