3月14日の延伸開業から3カ月を迎えた北陸新幹線。JR西日本によると、同社エリアの上越妙高―糸魚川間の乗車率は47%。一見すると苦戦しているように思われる。 だが、需給関係を乗車率で判断すると実態を見誤る。1編成当たりの車両数や運行本数を減らせば、乗車率は簡単にアップするからだ。 注目すべきは利用者数である。北陸新幹線の利用者数は、3月13日まで主要ルートだった上越新幹線と在来線特急の乗り継ぎに比べて、3倍以上の伸びを示している。そもそも乗車率47%という数字にしても、「40%程度あれば、採算は十分とれる」(真鍋精志社長)。同社としては十分に満足できる数字のようだ。 両空港とも3割減の大打撃 むしろ新幹線のあおりを食ったのは、羽田空港と小松空港、富山きときと空港を結ぶ航空会社である。 搭乗率で見ると、日本航空(JAL)や全日本空輸(ANA)は使用機材を小型化したので、さほど影響を受けていな