兵庫県尼崎市の連続変死事件で、橋本次郎さん(当時53歳)に対する死体遺棄容疑で逮捕された角田(すみだ)健太郎容疑者(30)が、美代子容疑者(64)の養子になった後、改名させられていたことが、捜査関係者への取材で分かった。息子の妻、瑠衣容疑者(27)も「ハナ」と呼ばれていた。2人は美代子容疑者らが離散させた家族の子ども。県警尼崎東署捜査本部は、名前や呼び方を変えることで過去を断ち切らせ、支配下に置く手口の一つとみている。 関係者によると、健太郎容疑者の祖母と美代子容疑者が遠戚。98年ごろ、葬式を巡るトラブルをきっかけに、美代子容疑者が祖母の一族に介入した。祖母の四男だった健太郎容疑者の父と母はバラバラに逃げ出さざるを得なくなり、未成年だった健太郎容疑者は美代子容疑者の養子となった。兄(36)とは連絡がつかないという。 健太郎容疑者は元々は全く違う名前だった。美代子容疑者は息子の優太郎容疑者(