自民党、公明党が提出した内閣不信任案、この騒ぎはまったく茶番劇だった。 東日本大震災の復旧復興、そして原発問題に一致団結して全力をあげて取り組むべき時に、 なぜ国会議員たちはくだらない遊びをやっているのか。 震災で被災された方々はもちろん、国民のほとんどが呆れ果てている。 いったい、なぜ自民党・公明党が菅内閣不信任案を出したのか。 その理由がさっぱりわからない。 はっきり言って、民主党と自民党の対立軸がまるでない。 例えば93年の宮沢内閣の時は、僕も深く関わっていたのだが、 政治改革をやる、やらないの対立軸がはっきりしていた。 だから不信任案を出す大義名分があった。 ところが菅・谷垣の党首討論を見ても、谷垣氏は「菅首相辞めろ」と言うだけで、 民主党はここが間違っている、自民党ならこうする、 という違いをまったく示していない。 対立軸がないということは、 不信任の「大義」がないということだ。