3・9反原発デモに参加したあと、友人たちと総括集会(飲み会)に流れた。 そのさい、先の都知事選挙の敗北が話題に上ったのは自然なことである。その場にいたメンバーはすべて、以前は(少なくとも猪瀬氏が当選したときの知事選挙までは)宇都宮氏を支持してきたが、今回の知事選では最終的に細川氏の支持に回っていた。おおよその意見の一致を見たところでは、詳細な途中の経緯が実際のところどうであったとしても、落合恵子氏で反原発陣営は一本化すべきであったし、それは不可能ではなかったこと(その場合、細川氏や小泉氏が独自に候補を立てることはなかったはずだということ)。日本共産党が宇都宮候補の擁立に強力に動いたこと。その結果、反原発陣営の勝利の可能性は事実上なくなったことである。 私がそこで強調したのは、我が国の大衆運動・市民活動の歴史が、人民の遺産として政治文化の中に蓄積されていないことである。以前ここでも書いたこと