仙台藩祖・伊達政宗の書状と公文書計6点が、宮城県大崎市岩出山出身で神奈川県藤沢市在住の中森 高 ( たかし ) さん(84)から大崎市に寄贈された。 文書は政宗が20~60歳代に書かれ、宛先も他藩の藩主や身内など様々で、専門家は「政宗の交友関係や酒癖まで分かる貴重な史料」と話す。今年は政宗生誕450年。岩出山は政宗が青年期を過ごした地で、市は今秋にも同地にある伊達家の旧学問所「旧有備館」で一般公開する予定だ。 中森さんは岩出山伊達家の家臣の 末裔 ( まつえい ) 。首都圏の岩出山出身者の親睦会「東京有備会」の会長を務めるなどし、長年にわたって私財を投じて政宗の書状を収集してきた。東日本大震災で被災した旧有備館の修復工事が昨春完了したことから、「復旧した旧有備館で活用してほしい」と寄贈した。 今回、中森さんから市に寄贈されたのは、本文、 花押 ( かおう ) (書き判)とも政宗直筆の書状2