トップ > 北陸中日新聞から > 北陸発 > 記事 【北陸発】 前田家忠臣碑 最古級の形式 「亀趺碑」金沢で初調査 Tweet mixiチェック 2013年6月21日 亀形の台石を持つ奥村永福の顕彰碑を調査する研究者ら=金沢市野田町で 加賀藩儒学文化伝える 金沢市の野田山墓地にある、加賀百万石の礎を築いた前田家忠臣を顕彰する「亀趺碑(きふひ)」が全国最古級の形式であることが、石川や愛知県内の研究者による調査で分かった。この石碑に関する考古学的な調査は初めて。儒教と関係の深い亀趺碑は、水戸徳川家や会津松平家の大名墓でも建立され、研究者らは「多くの逸材を輩出した加賀藩の儒学文化を今に伝える貴重な歴史遺産」と評価している。(小室亜希子) この亀趺碑は国史跡・加賀藩前田家墓所の東側にある奥村支家墓地の入り口にある。亀の台座の上に碑が立ち、全体の高さは三・三メートル。戦国期の末森城の戦い(一五八四