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ブックマーク / ikedanobuo.livedoor.biz (32)

  • 1970年代のスタグフレーションが戻ってくる : 池田信夫 blog

    2021年11月29日15:23 カテゴリ経済 1970年代のスタグフレーションが戻ってくる 日経新聞で紹介されているロゴフのコラムがおもしろい。世界が1970年代のスタグフレーションに似てきたという話である。 1970年代のインフレの原因は一般には「石油ショック」だと思われているが、それはきっかけに過ぎない。ロゴフも指摘するように質的な問題は財政赤字だった。アメリカ政府はベトナム戦争で大きな赤字を抱え、インフレ圧力が高まっていた。 そこにOPECの原油値上げで供給ショックが起こり、さらに財政支出を増やしたため、大インフレになった。これを抑制する役目のFRBには独立性がなかったので、不況の最中に金利を上げられなかった。このため世界にドルがあふれ、不況とインフレが同時に起こるスタグフレーションになった。 今の資源インフレは、OPECではなく先進国の脱炭素化が起こしたものだ。日経の藤井論説委

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  • 「直系家族」としてのイエ : 池田信夫 blog

    2021年05月07日15:38 カテゴリ 「直系家族」としてのイエ イエ社会はトッドの「直系家族」に似ているというコメントをもらった。トッドの分類によると、世界の家族類型はイギリスやフランスなどの核家族(子供は結婚すると実家を出て行く)、日ドイツなどの直系家族(親子3代が同居して長男が土地をすべて相続する)、中国ロシアなどの共同体家族(多くの家族が大きな親族集団に統合される)に分類できる。 これが国民の行動様式に影響を与えている、というのがトッドの家族人類学である。核家族の多かったヨーロッパは昔から個人主義だが、直系家族のドイツは集団主義で日と似ている。中国ロシアは家族の規模が最大化され、専制主義や共産主義に適している。家族類型は、次の図のように世界に分布している。 この分布は一見ランダムにみえ、かつてはトッドも「偶然だ」と言っていたが、書ではこれを言語学の周縁地域保守性で説

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  • 理性は何のために存在するのか : 池田信夫 blog

    2019年01月06日13:51 カテゴリ 理性は何のために存在するのか 人間の知的活動の中で、理性の存在理由は自明にみえる。われわれは子供のころから学校で算数を教わって合理的に考える訓練をし、そういうテストに勝ち残った者がエリートになる。それに対して、感情の存在理由はよくわからない。学校でも「感情的に行動してはいけない」と教える。 しかし進化論的に考えると、これは逆である。狩猟採集社会で敵に襲われたときは、恐怖を感じて反射的に逃げる必要がある。ゆっくり情報を収集して合理的に考えていたら、敵に捕されてしまうので、感情的な「速い思考」は生存の条件であり、哺乳類に広くそなわっている。 それに対して学校で教えるような論理的推論が、石器時代に生存に有利になることは考えられない。1万年前のホモ・サピエンスは遺伝的には今とほぼ同じなので、現代の教育を受けたらコンピュータのコーディングもできるはずだ

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  • 池田信夫 blog : 金融危機をなくす「ナローバンク」の挑戦

    2018年10月21日14:46 カテゴリ経済 金融危機をなくす「ナローバンク」の挑戦 「リーマンショック」から10年。金融危機の再来を心配する声が世界的に高まっているが、今の銀行システムが続く限り、そのリスクは残る。金融危機の質は資産バブルの崩壊ではなく、銀行の取り付けだからである。取り付けの原因は単純だ:預金の大部分は企業への貸出に使われて信用創造が行われるので、すべての預金者が同時に預金を引き出すと、銀行は必ず破綻するからだ。 だから取り付けをなくす方法も単純だ:預金(決済機能)を貸出から切り離し、信用創造をなくせばいい。銀行が預金をすべて政府や中央銀行に預け、引き出しに100%応じられるようにするのだ。銀行をそういう決済機能に特化したナローバンクにする規制案は1930年代からあるが、銀行業界が反対して実現しなかった。決済機能だけでは、収益が上がらないからだ。 ところがアメリカでは

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  • UHF帯ホワイトスペースについてのFAQ : 池田信夫 blog

    2017年10月27日15:21 カテゴリIT UHF帯ホワイトスペースについてのFAQ JBpressで提案した私の区画整理案が論議を呼んでいるようだ。これは図の上のようにバラバラに割り当てられているホワイトスペースを整理して、使われていない(免許人のいない)チャンネルを売却するというシンプルな提案だが、「まさかそんな簡単なことを今までやってないとは信じられない」という人が多いようなので、ありうべき疑問に答えよう。 SFNは実装できるのか:日の地デジ(ISDB-T)はSFNを前提に設計されており、すでにRKB毎日放送などで運用されている。技術的な条件としては遅延を±126μsec以内に収めるため、局間の距離を37.8km以内にする必要があるが、これはすべての中継局が満たしているはずだ。 同じ系列で全国1チャンネルにできないのか:それがベストだが、全国で同じ周波数にする必要はない。エリア

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    emonkak
    emonkak 2017/10/28
  • リチャード・セイラー『実践行動経済学』 : 池田信夫 blog

    2017年10月09日19:07 カテゴリ リチャード・セイラー『実践行動経済学』 2017年のスウェーデン銀行賞は、書の共著者、リチャード・セイラーが受賞した。彼は行動経済学の開拓者で、このはそれを応用したリバタリアン・パターナリズムを提唱している。これはまじめにいうと「これまで非現実的な『合理的経済人』を想定して行なわれてきた制度設計を現実的な人間の行動にもとづいて考え直す」ということだ。 新古典派経済学では、人々はすべての問題について効用最大化の選択を行なうことになっている。しかし、たとえばあなたが職場に行くとき、何時に起きて朝で何をべ、どんな服を着て何時に家を出るか・・・など多くの問題があり、それぞれについて多くの選択岐があるので、すべての選択肢について効用最大化の計算をしていると、組み合わせの爆発が起きて、会社に遅刻してしまう。だからあなたが取る行動は、いつも同じ時間に

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  • 軽減税率の生み出す「政治的益税」 : 池田信夫 blog

    2015年12月16日00:55 カテゴリ経済 軽減税率の生み出す「政治的益税」 きのう収録したVlogでは、参議院議員(自民党総務副会長)の片山さつき氏に疑問点を質問したが、さすが元財務省主計官で、さながら通常国会の想定問答のようだった。ここまで非論理的な政策を、ここまで論理的に説明できる人は少ない。 彼女も主計局・主税局にいたわけだから、当は軽減税率には反対だと思うが、こういう決着にせざるをえなかった政治的背景はわかった。単に創価学会婦人部の専業主婦がいやがったというだけではなく、日の複雑な流通機構が合理化されていないため、インボイスのように付加価値を積算するという発想がそもそも業者にないのだ。 一応2021年にはインボイスを導入することになったが、自民も公明もこれにもっとも強く抵抗したため、「みなし課税」のようなアバウトな形になった。これは零細な流通業者が税金をごまかしやすくする

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    emonkak
    emonkak 2015/12/19
  • G型大学とL型大学 : 池田信夫 blog

    2014年10月25日11:16 カテゴリ科学/文化 G型大学とL型大学 冨山和彦氏のプレゼンテーション「我が国の産業構造と労働市場のパラダイムシフトから見る高等教育機関の今後の方向性」が話題になっている。 これは9月に「まち・ひと・しごと創生会議」で安倍首相に説明したものらしいが、今後の大学教育のあり方に重要な問題を提起している。ニューズウィークでも書いたように、日の製造業や情報産業などのG型産業はグローバル化して国内の雇用は減るので、雇用を支えるのはローカルな流通・外・介護などのL型産業だ。おそらく9割が後者になるだろう。 G型企業で必要とされるのは、ソフトウェアを中心とする理系の技術だが、L型企業に必要とされるのは、情報通信機器を活用して労働集約的な仕事を効率化するITリテラシーなどの実用的知識である。 アカデミックなG型大学も必要だが、それは今の1割もあれば十分だろう。はっきり

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  • イエスとその時代(アーカイブ記事) : 池田信夫 blog

    2024年08月21日14:06 カテゴリ イエスとその時代(アーカイブ記事) 荒井献氏が死去した。書は学生時代に読んで教会の説教とはまったく違う新鮮なイエス像に感動した名著である。ながく絶版だったが、Kindleで復刊された。 12月25日がイエスの誕生日だというのは、聖書のどこにも書いてない。これは民俗信仰の冬至の祭である。新約聖書の冒頭にはイエスの父ヨセフがダビデの子孫だという系図が書かれているが、イエスは処女懐胎で生まれたのだから、父親が誰の子孫だろうと意味がない。イエスは自分を「神の子」とも「キリスト」とも呼んだことがない。 ・・・などイエスについての伝説はさまざまで互いに矛盾するものも多く、ほとんど信用できない。書は聖書を教典としてではなく史料として読む「史的イエス」の研究成果を解説したものだ。 イエスについてわかっている史実は、紀元前4年ごろナザレに生まれ、ガリラヤを拠

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  • 秘密保護法についての補足 : 池田信夫 blog

    2013年11月27日19:55 カテゴリ法/政治 秘密保護法についての補足 アゴラこども版に書いたが、内容が子供向きではないので、大人向けにちょっと補足。 今回の騒動は予想できたので私はコメントしなかったが、根的な誤解はこの法律の対象はマスコミではないということだ。条文を読めばわかるように、これは「秘密を扱う公務員の適性評価」によって機密漏洩を防ぐ法律で、報道機関は処罰の対象ではない。「共謀し、教唆し、又は煽動した者」という規定で処罰できるが、それは今も同じだ。 また「特定秘密」の範囲は防衛、外交、特定有害活動、テロリズムの4分野で、原発反対などの反政府活動を取り締まるものでもない。「特定秘密の範囲が曖昧だ」という話がよくあるが、今のほうがはるかに曖昧だ。西山事件のようにアメリカでは公知の事実を日で機密指定したり、外交機密費で飲みいしたのを機密指定したりすることは、基準を明確化して

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    emonkak
    emonkak 2013/11/27
  • 薬剤師の政治力はなぜ強いのか : 池田信夫 blog

    2013年11月06日21:21 カテゴリ法/政治 薬剤師の政治力はなぜ強いのか きょう楽天の三木谷浩氏が記者会見し、ネット販売を規制する薬事法改正が行なわれたら、産業競争力会議の民間議員をやめる考えを表明した。これに先立って厚労省は、薬のネット販売を5品目について禁止し、23品目について規制する方針を表明した。 これは形式的には合法である。最高裁判決は新施行規則のうち,店舗販売業者に対し,一般用医薬品のうち第一類医薬品及び第二類医薬品について,① 当該店舗において対面で販売させ又は授与させなければならないものとし,② 当該店舗内の情報提供を行う場所において情報の提供を対面により行わせなければならないものとし,③郵便等販売をしてはならないものとした各規定は,いずれも上記各医薬品に係る郵便等販売を一律に禁止することとなる限度において,新薬事法の趣旨に適合するものではなく,新薬事法の委任の範囲

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  • NOTTVの謎 : 池田信夫 blog

    2013年06月22日20:45 カテゴリメディア NOTTVの謎 久しぶりにNOTTVの話を聞いたので、なぜこういう(携帯端末なのに通信できない)変なサービスができたのか、非常にわかりにくい経緯を簡単に解説しておこう。 NOTTVの使っている周波数帯は、昔アナログ放送をやっていたVHF帯である。それを無理やり2011年に停波したため、電波が余ってしまった。この帯域は普通の携帯端末が使えず、特に送信ができないので、「マルチメディア放送」をやることになった。最初は60社ぐらいが参入を申請した(私もその1社のコンサルをやった)のだが、役所の「一化工作」で民放連のISDB-Tmmという方式でまとまる方向になった。 ところが外資系のクアルコムは、国でスタートしていたMediaFLOをこの帯域でやろうとし、「放送局だけでは全国に数百の基地局を建てるのは不可能だ」と主張した。困った電波部は通信業者

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  • アベノミクスという物語の終わり : 池田信夫 blog

    2013年05月24日13:55 カテゴリ経済 アベノミクスという物語の終わり 朝日新聞の原真人氏が、けさのコラムで「アベノミクスの質は、人々をその気にさせようという心理学だ」と書いているので、ここ一両日の出来事を心理学的に考察してみよう。 彼もいうように、アベノミクスなるものは経済政策としてはほとんど中身がない。その目玉である量的緩和も、日銀が10年以上やってきかなかった。普通は10年以上も飲んだ薬がきかなかったら別の薬にしようと考えるが、リフレ派は「1錠でだめなら10錠のめばきく」と考え、その副作用は考えない。 多くの経済学者がこういう非論理的な政策に懸念を示してきたが、たまたま安倍氏がリフレ政策を提唱し始めたのと同時に株価が上がったため、あたかもその政策に効果があったような錯覚をもたらした。実際には安倍氏は何もしておらず、日銀総裁は彼の嫌悪する白川氏だったが、8割も上昇した株価のう

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  • 朝鮮人の徴用は「男性」245人だけだった : 池田信夫 blog

    2013年05月21日15:40 カテゴリその他 朝鮮人の徴用は「男性」245人だけだった 慰安婦について「強制連行」という言葉を使うのは、誤解のもとだ。強制連行という言葉は、朴慶植『朝鮮人強制連行の記録』(1965)で初めて使われた造語で、公式の用語ではない。戦時に政府が労働者を動員する方法は募集か徴用であり、後者は拒否すると罰則があったので、これを強制連行と呼んだものと思われるが、これは朝鮮人に限った話ではない。 戦時中は、国家総動員法にもとづいて国民徴用令が出され、616万人が軍需工場などに徴用されたが、1959年に厚生省が確認した朝鮮人は(国内に残っていた61万人のうち)わずか245人だった。これは戦時労務動員計画で「半島人の徴用は避けること」という方針が出され、官斡旋による募集という形式がとられたことによる。これは朝鮮人ブローカーが募集して国内の炭鉱などに連れて行くのだが、その募

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  • 吉原というテーマパーク : 池田信夫 blog

    2013年05月15日01:51 カテゴリその他 吉原というテーマパーク 橋下市長の発言で、また慰安婦問題が蒸し返されているが、慰安所が日軍の「必要」で開設されたというと、かえって誤解が再燃する。実際の慰安所は民間の業者が軍について行ってつくったもので、実態は国内の公娼とそれほど違わない。ただ私は橋下氏のいいたいことも少しわかるので、娼婦が単なるセックス処理業ではなかったことも紹介しておこう。 書は江戸時代の吉原の生活を紹介したものだが、著者も断っているようにそれは貧しい農村の娘が身売りされて来る所で、遊女は見かけは華やかだが悲惨な仕事だった。10年ぐらいの年季が明けるまでほとんど無給で客を取らされ、年季明けまでに性病で死ぬ遊女が多かったという。 ただ江戸時代の都市は、農村でい詰めた人々が集まる場所で、疫病がしょっちゅう流行し、江戸でも死亡率は高かった。「苦界」とか「悪所」といわれた

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  • アベノミクスを考えるための文献リスト : 池田信夫 blog

    2013年02月01日18:39 カテゴリ アベノミクスを考えるための文献リスト きのうアゴラでも書いたが、日には19世紀の貨幣数量説をいまだに信じている人がいるようだ。金融政策の効果というのは、私の学生のころから経済学でもっとも激しい論争の行なわれた分野で、「ケインジアン対マネタリスト」という色分けもこれに由来する。学問的にはほぼ決着のついた問題だが、かなりテクニカルなので証券アナリストには理解できないのかもしれない。そこでこういう人も読んでおくべき基的な文献をリストアップしておこう。マンキュー『マクロ経済学』:マクロ動学をむずかしい数学を使わないで解説した教科書。学部むけ。 齊藤誠ほか『マクロ経済学』:流動性の罠など、日の状況も解説したニューケインジアンの教科書。学部むけ。 Gali, Monetary Policy, Inflation, and the Business C

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  • 河野太郎氏の知らないハザードとリスク : 池田信夫 blog

    2011年06月24日09:03 カテゴリエネルギー 河野太郎氏の知らないハザードとリスク 環境リスクを評価するとき重要なのは、書も指摘するようにハザード(化学物質の一定量あたりの毒性)とリスク(確率的な危険度)を区別することである。たとえば河野太郎氏の次の議論は、両者を取り違えたものだ:原発が最も命に優しいという議論をする人がいる。石炭なら炭鉱事故で人が死ぬ、原発では死んだ人が少ない、だから原発は安全だという理屈らしい。でも、青酸カリで死ぬ人はほとんどいないけど、タバコで肺がんになって死ぬ人はたくさんいる、だからタバコが青酸カリより危険?どういう理屈なのかな。青酸カリのハザードはタバコよりはるかに大きいが、それは毒物として厳重に管理されているため、摂取量はゼロに等しい。リスク=ハザード×頻度なので、タバコのリスクは青酸カリより大きいのだ。環境リスクを測定した著者らの調査によれば、化学

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  • 保守の劣化 : 池田信夫 blog

    2010年12月29日13:57 カテゴリ法/政治 保守の劣化 今年はいろんなものが終わった年だが、もう終わったのに死にきれないのがマスコミだ。特に、けさ話題になっている産経の記事は、あまりにも拙劣なでっち上げである。 見出しには「仙谷氏『専業主婦は病気』と問題発言か」とあるが、記事の文で仙谷氏は「専業主婦に家庭の運営を任せておけばいいという構図を変えなかったことが、日の病気として残っている」と発言している。病気なのは専業主婦ではなく日であり、彼の発言は常識的なものだ。文と矛盾する見出しをつける産経の整理部は、頭がおかしいのではないか。 最後に「雑誌『正論』2月号で高崎経済大の八木秀次教授が指摘した」と書いてあるので検索してみると、便利なことにその記事をコピペしたブログ記事があった。それによれば、八木氏は「『こども園』は羊の皮をかぶった共産主義政策だ」という記事でこう書いているそう

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  • もし小泉進次郎がフリードマンの『資本主義と自由』を読んだら : 池田信夫 blog

    2010年11月15日12:13 カテゴリ経済 もし小泉進次郎がフリードマンの『資主義と自由』を読んだら メールマガジン「オンデマンド経済学講座」増刊号 春にしては肌寒い2015年3月20日、永田町の自民党部だけは熱気を帯びていた。石原伸晃と小泉進次郎の一騎打ちになった総裁選挙が電子投票で行なわれ、わずか3票差で小泉が勝ったからだ。彼が来週、国会で首相に指名されると、田中角栄の54歳をはるかに超える、史上最年少の33歳の首相が誕生する。これから新総裁の記者会見が始まろうとしていた。それを中継する動画サイト「アップストリーム」の記者、菊池真由美は、高鳴りとも動悸ともつかない胸の苦しさを感じていた。 自民党は2013年の総選挙で民主党から政権を奪還したが、谷垣禎一首相のもとで公明党との連立は回復したものの、衆参がねじれたままの不安定な政権運営が続いていた。最大の問題は、財政危機である。20

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  • <反>知的独占 : 池田信夫 blog

    2010年10月08日10:37 カテゴリ法/政治 <反>知的独占 Boldrin-Levineの訳が出る。NTT出版の編集者が、私のブログ記事を見て翻訳を決めたそうだ。ウェブサイトで40ページ無料で読める。著作権や特許の問題を考える人々の必読書である。 その主張は明快で、「知的財産権」は財産権ではなく、著者や発明者を特権化して仲介業者をもうけさせるための知的独占(intellectual monopoly)だから、すべて廃止すべきだというものだ。著作権は財産権ではなく、著作物を譲渡したあとも著作者が複製を禁止する権利をもつ「下流ライセンス権」である。これは18世紀に木版業者の独占を守るためにつくられた特殊な権利で、デジタル時代には実施不可能だ。 著者の報酬を守るために、表現にとって第一義的ではない複製という行為に着目したのは、かつてはの印刷がボトルネックで、それを規制することで著作

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