EOF2019で登壇した際の資料になります。 入社してから2年間のエンジニア組織の改革について書きました。
EOF2019で登壇した際の資料になります。 入社してから2年間のエンジニア組織の改革について書きました。
2019/10/31(金)に開催されたEngineering Organization Festival 2019 で @t_wada さんの「質とスピード」という講演を聞き、とても感銘を受けたのでメモ。 品質とスピードはトレード・オフの関係にある。どちらを優先するか?要バランスだ。 そう思っていた時期が私にもありました。 けど、そんなことはなかった! ■追記 個人的な捉え方としては、 プロダクトを漸進的に成長させ、仮説検証ループするスピード上げようとすると、犠牲にした保守性があとで(意外とはやく1ヶ月後には)足枷になる。 保守性(テスト容易性、理解容易性、変更容易性)が低いとリードタイムが延びてスピードがどんどん落ちていくループをまわせなくなる。ってことかな、と思う。 スピードを上げようとしたのに、意外とはやくスピードが上がらなくなるジレンマ。 @t_wadaさんのスライド 素敵なグラレ
世の中をみると、官僚的なシステム化と現場主導のアドリブ、二つの世界観に二分されがちです。本当は両者の中間がベストなのに、どうしても片側に寄ってしまうようです。 偏る原因は、おそらく両方が得意な人が少ないため。 このためシステムとアドリブの住み分け、バランスの取り方を人に説明するのは難しいものです。僕も長く悩んでいましたが、最近、ようやく頭の中でメンタルモデル化できました。 岩として考えるシステムとアドリブの特性は、以下のようにモデル化できます。システムは大きな岩。アドリブは多くの小石。 システム化:単一の大きな岩 アドリブ化:大量の小石 システムの考え方平地にドンと置かれた大岩が安定するように、システム化は地盤がしっかりした環境で力を発揮します。また大きな問題をざっくり埋めるような、手っ取り早く80点をとるような場合にも便利です。 一方、大岩を坂道のような不安定な足場に置くと、とても危険で
パソコンを開いて仕事マシーンになっていた僕の隣席に客がやってきた。画面から目を離す。大人3人。80代の夫婦と思われる男女(男性は杖をついている)と僕より年上、見たところ50代後半の息子と思われる男性。黄色いジャンパーがカッコいいぜ。平日の夕方。大きな駐車場のある郊外のコメダ珈琲。「自営業の息子が足の不自由な両親を車に乗せて連れてきたのだろう」と勝手に、今の日本ではめずらしくない情景を推測して、僕は仕事マシーンに戻った。 つまらないエクセルファイルの彼方から聞こえてくる彼らの会話に違和感を覚えるのにそれほど時間は要らなかった。会話が子供を相手にしているような内容なのだ。うるせー。仕事してんだよ。つか子供いたか?違和感の正体を突き止めようとアクビをする真似をしてチラ見する。子供はいない。お父さんが痴呆で子供に戻りつつあるのかな、いい息子さんで良かったね、と結論付けるがどうもおかしい。どう聞いて
俺だ、kinoppydだ。今日はお前にSmartHRで働くということはどんな感じなのかを伝えに来た。 このエントリは、なにか悪い力によって書かれました。 ただしいエントリは下のリンクを参照して下さい。 tech.smarthr.jp SmartHRという会社 社会の役に立つものを作っている。そういう認識をしておけばだいたい間違っていない。 紙、好きか? 俺は好きだ。紙の質感は指に心地良いし、何より紙にはだいたい有益な情報が書いてある。俺は情報も好きだ。 だがしかし、それが年末調整や入社手続きなどの書類になると、話は別だ。俺は途端に紙が大嫌いになる。 何故か。必要ないからだ。必要ないだろ? 今の時代、政府だっていーがぶとか、でじたるとらんすふぉーめーしょんとかいうやつで、紙じゃなくても手続きできるようになってるんだ。 ペーパーレス。最高じゃないか。俺は紙が好きではあるが、紙を右から左に送った
1on1.md これは私が支援先に提供した、1 on 1 に関するノウハウや、思いを述べたドキュメントを元にしています。企業の枠を超えて共有したいことが多いので、ここに貼ります。 概要 世の中には 1 on 1 の本があるようですが、とりあえずは『1 on 1 で 何を話すのか? マネージャ/ソフトウェアエンジニアの立場から - サンフランシスコではたらくソフトウェアエンジニア』を読んでもらえればよいと思います (higepon さんに感謝!)。 1 on 1 は 1 対 1 で話すミーティングで、基本定期的にやります。上長とメンバーとの間で行うのが基本です。 グループ/チームでのミーティングを補完するためのものです。 みんなの前では話しづらい、込み入った内容を話します。 チームとして行っているタスクの進捗確認に 1 on 1 を使うのは避けましょう。それは 1 on 1 の目的に沿ってい
仕事の都合で別の業種の女性と幾度か会った。弊社の人間が、と彼女は言った。弊社の人間が幾人かマキノさんをお呼びしたいというので、飲み会にいらしてください。 私は出かけていった。私は知らない人にかこまれるのが嫌いではない。知らない人は意味のわからないことをするのでその意味を考えると少し楽しいし、「世の中にはいろいろな人がいる」と思うとなんだか安心する。たいていはその場かぎりだから気も楽だし。 彼らは声と身振りが大きく、話しぶりが流暢で、たいそう親しい者同士みたいな雰囲気を醸し出していた。私を連れてきた女性はあっというまにその場にすっぽりはまりこんだ。私は感心した。彼女は私とふたりのときには同僚たちに対していささかの冷淡さを感じさせる話しかたをしていた。 どちらがほんとうということもあるまい。さっとなじんで、ぱっと出る。そういうことができるのである。人に向ける顔にバリエーションがあるのだ。私は自
Nowadays it’s hard to impress or even surprise with an interface animation. It shows interactions between screens, explains how to use the application or simply directs a user’s attention. While exploring the articles about animation, I found out that almost all of them describe only specific use cases or general facts about animation, but I haven’t come across any article where all rules concerni
福岡市で4坪の小さいコーヒーショップをやっています。 接客コミュニケーションのなかから聞かれるキャッシュレスについて。 「なんたらPAYとかついていけーん」 「お店してるけど、なんたらPAYとかいれたほうがいいの?」 よく聞く会話なので、キャッシュレスについて少しだけ書いてみようと思いました。 1. 今、私が感じているキャッシュレスを導入運用したメリット・デメリット 2. 「消費者として」私はスマホになんたらPAYをいれたほうがいいの? 3. 「店舗、会社として」私はなんたらPAYをいれたほうがいいの? 4. キャッシュレスは何が淘汰され何が残るの? 5. 感覚を手にしていきたい ~初めに、キャッシュレス用語3つの整理~ 1、クレジットカード決済 VISA、JCB、MatserCardなど クレジットカードを用いた決済で、店舗側が支払う手数料は3%くらい 2、交通系電子マネー SUICA、
こんにちは。皆様、夏はいかがお過ごしでしたか。 私は毎年実家に帰省し、そして毎年体調を崩すので、絶対風水的になんか合わないんだと思っています。コネクト支援チームのsakay_yです。 先日、2018年の新人研修資料を公開し、たくさんの反響をいただきました*1。ありがとうございました。 2019年もエンジニア新人研修を行いましたので、その紹介と講義資料を公開いたします。 2019年のエンジニア新人研修について 今年の研修は、組織運営チーム*2が取りまとめ、以下のような3構成となりました。 必修講義 誰に: 開発/運用本部に配属される新入社員 何を: どのチームに行っても必要となる基礎的な知識/技術/ツールを学び、体験できた 選択講義 誰に: 学びたい人が(=新入社員に限らず) 何を: 興味があることを学べた チーム体験(2週間 * 3チーム) 誰に: 開発/運用本部に配属される新入社員
入った会社はWebサービスをやっていた。アクセスカウンターとかレンタル掲示板みたいな、そういうプリミティブな感じのウェッブ。今でも化石みたいに残っているとこがあるよね。teacupとか。もうないか。 当時はそういうことをしている会社をASP(Application Service Provider)と呼んでいて、「うちはASP事業やってるんです」と言うと通りが良かった。 名刺代わりっていうのかな、何が出来るのか、うちはこんなに技術力あります、ってのをさ、運営しているWebサービスで表現するわけ。同業者が集まったらさ、世間話している風で、自分とこのサービス自慢しまくるんだよね。なんかこう、いやあ負荷高くて、この前もサーバー落ちてぇとか、うちのユーザーは中学生が多いんでぇとか、今で言うマウントの取り合いだよね。どこも流行ってないからさ、意味のわからないとこで競ってるんだよ。 プログラマ的にはA
今回はソフトウェアエンジニアじゃない人や学生にも、ソフトウェアエンジニアという職業には夢があるかもしれないと思ってもらうために書いています。そのため既に詳しい方からすると回りくどい説明も多いと思いますがご容赦下さい。 基本的に記事とかには技術的なことしか書かないスタンスでやってきましたが、今回の件はさすがに誰かに伝えておくべきだろうということで長々と垂れ流しました。 概要 GW中に趣味で開発したソフトウェアを無料で公開したところAqua Securityという海外企業(アメリカとイスラエルが本社)から買収の申し出を受け、最終的に譲渡したという話です。さらに譲渡するだけでなく、Aqua Securityの社員として雇われて自分のソフトウェア開発を続けることになっています。つまり趣味でやっていたことを仕事として続けるということになります。 少なくとも自分の知る限り一個人で開発していたソフトウェ
スパイスからカレー作ろうと思うと 何十種類もスパイス用意して死ぬほど大変な男の料理みたいなイメージありそうだけど、実は簡単に作れる。 それでいて、その辺のインド人カレー屋より美味しくできたりする。 だいたい誰に作っても「マジでインド料理屋」と驚かれるから試してみて。 用意しなきゃいけないスパイスは4種類だけ。 「クミン(ホール)」「ターメリックパウダー」「チリペッパーパウダー」「コリアンダーパウダー」 これだけでOK。この4つでチキンカレーだろうが、キーマカレーだろうが、だいたい大丈夫。 (まあ、凝りたい人はいくらでも凝れるけどね) ベーシックなスパイスなので、大きめのスーパーなら大概あるけど、 都内なら御徒町とかのスパイス問屋(大津屋)とか行けば20回分で一袋200-300円で超お得。 で、他の材料。玉ねぎ大1個、トマト大1個、ニンニク3かけ、生姜1かけ。好みでプレーンヨーグルト。 これ
優秀な人が大量に辞めていく企業の共通点は? 「人材流出企業の覆面座談会」で明らかに:「滅びゆく会社」の特徴とは(1/6 ページ) 初夏を迎えた都内某所に、年齢、性別、業界や職種もバラバラな5人が集まった。彼らの共通点は、優秀な人材がどんどん辞めていく「人材流出企業」で働いているということだ。 ただでさえ人手不足で人材を集めるのが難しいこの時代に、惜しげもなく優秀な人材を流出させてしまう企業では、いったい何が起こっているのか――。 ITmedia ビジネスオンラインでは、人材の流出が著しい企業に勤める5人を招いて座談会を敢行した。狙いは人材流出企業で起こっていることの共通点をあぶり出すことだ。 もし、この記事を読んでいるあなたが、「今の会社に残るべきか、転職すべきか」を迷っているのなら、判断のヒントとされたい。 登場人物 広報さん(20代 男性):新たな人事評価制度に納得がいかず、1カ月後に
はじめに 先日、Rubyプログラマが本職である僕が、なぜか地元・兵庫県西脇市の中学校で情報モラル教育に関する講演をしてきました。 このエントリではなんでそんなことになったのか、そしてどんなことを話したのか、といった話を書いていきます。 【もくじ】 はじめに 講演を依頼されたいきさつ 去年の情報モラル講演会は本当にひどかった 今年は誰かな〜? → えっ、僕!? 当日使用したスライド この講演で伝えたかったこと 「スマホやSNSは怖い」だけでは終わらせない トラブルに遭遇したら大人に頼る(一人で解決しようとしない) リスクを語るときは、必ず予防策と対処法をセットで伝える テクニカルな解決策(設定の変更等)は重視しない 大人だって失敗したり、ちゃんとできてなかったりすることを伝える 生徒さんたちの感想 その他の裏話等 「経験がない&時間がない」で、かなり準備が大変だった 信頼が置ける専門家の方た
いつものようにyoutubeを見ていたら、4週間でプログラマになれるスクールのCMがながれてきた。 そんなうまい話があるか、と訝しむ主人公だったが、4週間のオンラインコーチを受けた結果、これならプログラマになれそうだ!と明るい表情で宣言するストーリーだ。良い収入を得て、良い人生を送れそうな気配が画面に漂う。 しかし、CM中の画面を見てみるとCSSを書いているみたいだし、メンターからのアドバイスはこれをコピペで貼り付けたら動きませんか?とか送ってくる感じだし、少しわかる人なら身構えるような内容だ。 まあ、4週間みっちりやれば、プログラミングの基礎は覚えられるかもしれない。しかしプログラマになるということはそういうことではない気がする。技能を覚えることと、プログラマになるということの間には暗くて深いミゾがあるように思う。 —— プログラマの友人と飲みに行く。ひたすらプログラミングの話をする。大
アプリケーションを実装していくと、「大規模なUI改修」に遭遇することがある。 あちこちで見聞きした結果、以下のようなパターンがあるように感じたのでまとめてみた。 (UI改修なので基本的にフロントエンドからみた内容) これは一般的に「技術的負債」と呼ばれることが多いが、デザインの負債(UIを置く場所が無くなったり無くなったり、同じ概念のUIが分散したり)である場合も多い。 (ちなみに、デザインの負債は「ダイアログを多用する」とか、「最小画面サイズが大きくなる」とかの形で現れやすい) そして、デザイン負債に対応するために実装の困難なUIが増えるため、技術的負債も高くなる傾向がある。 (サーバサイドの技術的負債がDBの負債に起因する場合が多いことと似ているかもしれない)
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