裁判員裁判の被告の弁護を担当していた東京の弁護士が、裁判員法に違反して裁判員と接触し、判決を決めるための評議の様子などについて聞いていたことが分かりました。 東京地方裁判所は、裁判員法に違反する重大な問題だとして、所属する弁護士会に対して処分も含めて対応を取るよう要請しました。 裁判員に接触していたのは、東京弁護士会に所属する畑江博司弁護士(59)です。 東京地方裁判所によりますと、畑江弁護士は、今月16日に東京地裁立川支部で懲役9年の判決が言い渡された事件の被告の弁護を担当していましたが、審理の期間中にこの裁判の裁判員に接触していたということです。 関係者によりますと、畑江弁護士は、裁判所の喫煙室で裁判員に話しかけ、評議でどの裁判員が積極的に発言しているかなどを尋ねたということです。 裁判員法では、裁判の公正さなどを保つため、判決が出るまで、裁判員に接触することが禁止されていますが、裁判