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ジョナサン・リテル『慈しみの女神たち』
実を言うと読み進めていくあいだ、もしかしたら調べたことを全部書いているのではあるまいか、文章を飾... 実を言うと読み進めていくあいだ、もしかしたら調べたことを全部書いているのではあるまいか、文章を飾りすぎているのではあるまいか、といったことを考えていたが、最後まで読みとおしてみると構成上の必然性が浮かび上がる。無駄に思えた部分は語り手の拡張された感受性に連絡し、語り手はその感受性においてカフカスの風光明媚な山を一望し、路傍に咲く花に気づき、飛び立つ鳥のしぐさを見つめ、公園に転がる女の死体を記憶にとどめ、ドイツ東方政策における党官僚と国家官僚の対立を眺め、スターリングラードの臭気に顔をしかめ、アウシュヴィッツにおける数々の不正と不手際を目撃し、ベルリン攻防戦の悲惨を観察する。反応はほぼいつも同じ地平に展開し、頭を撃ち抜かれて朦朧としながら幻影の荒野をさまよっても、心象の連続は保たれることになるのである。そしてこのとめどのない連続性と、その連続性をよいことに不断に押し寄せてくる戦争の表象が悪臭