反逆的にシックなQUOC PHAMのサイクリングシューズ – geared【ギアード】

gearedの編集部員たち。各自各様のサブカルチャーを愛するが、比較的共通している趣味は音楽、ラーメン、東海林さだお。 なにかが違います。これは単に昔ながらのクラシカルなサイクリング・シューズではありません。なにが違うのでしょうか？ それは、相対化する視点だと思うのです。 アルチザンが守り、磨いてきた伝統にはもちろん価値がありますが、このシューズから伝わってくるのは、 若い世代によるアーカイブからの再発見と再定義です。蓄積されてきた豊かなサイクリング文化をリファレンスとし、咀嚼する行為を経て、この靴の作者＝QUOC PHAMはむしろ同世代のサイクリストたちに向けて、新しい価値観やスタイルを表明しているように見えるのです。 少々図式的に位置づけるなら、NJS規格の競輪自転車をトラックからストリートに持ち出した批評性とも共通する行為のように思います。 だからこそ、こんなにエレガントで小洒落てい