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海を渡る二人の英雄/義経伝説と為朝伝説(原田信男) - 見もの・読みもの日記
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〇原田信男『義経伝説と為朝伝説:日本史の北と南』(岩波新書) 岩波書店 2017.12 『平治物語』や『... 〇原田信男『義経伝説と為朝伝説:日本史の北と南』(岩波新書) 岩波書店 2017.12 『平治物語』や『平家物語』に名前を残す源義経と『保元物語』で知られる源為朝。著者はかつて、ある地名辞典の編集に携わったとき、義経伝説が北海道・東北に多いのに対し、為朝伝説が伊豆を除けば九州に集中し沖縄に及んでいることに気づいた。二つの英雄伝説の成長と変容は、「日本の中央政権が列島の北と南を自らの領域として覆いつくしていく歴史過程」と見事にシンクロしているという。 まず義経について。日本の中央政権がアイヌ民族を蝦夷(えぞ)として意識し始めたのは12世紀頃である。義経伝説が北海道と結びつくのは中世後期で、室町期(14-15世紀)に成立した御伽草子『御曹子島渡』では、義経は蝦夷地に赴き「かねひら大王」が有する「大日の法」という兵法書を手に入れて、平家を滅ぼしたと語られている。16世紀に和人の蝦夷地進出が本格化