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公的資金による巻き網船の大型化には、慎重であるべき その1 - 勝川俊雄 公式サイト
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公的資金による巻き網船の大型化には、慎重であるべき その1 - 勝川俊雄 公式サイト
日本近海の水産資源の減少に歯止めがかからない。資源減少の主要因は、大型巻き網船による過剰漁獲であ... 日本近海の水産資源の減少に歯止めがかからない。資源減少の主要因は、大型巻き網船による過剰漁獲である。最新の魚群探知機・ソナーを導入し、網を大型化した、現在の巻き網船は、自然の生産力を遙かに上回る漁獲能力を備えている。過剰な漁獲能力をもてあまし、少なくなった魚群を、巻き網船同士で奪い合う状況が続いている。 日本の小型浮魚類の漁獲量(トン)↓ 巻き網漁業の主な漁獲対象であるアジ、サバ、イワシは、総じて資源状態が悪い。97年から2007年の10年間に大型巻き網船によるこれらの漁獲量は、100万トンから、45万トンに減少している。絶 え間ない技術革新によって、漁獲効率が格段に高まっているにもかかわらず、漁獲量が半減しているのである。 90年代以降、漁獲に占める小型魚の割合が増えている。巻き網船団は、魚群探知機メーカーと共同で、稚魚の群れがよく見える高性能のソナーを開発し、今まで獲っていなかったサイ