Krafty | 斎藤環・酒井順子『性愛」格差論―萌えとモテの間で』

「性愛」格差論―萌えとモテの間で 斎藤 環, 酒井 順子 今回は後に述べる理由より、厳密な書評としては成立していない。 例によって手元にその本がないのでうろ覚えの書き方になってしまうのだけど、いとうせいこう氏がある物事に関する変化は「１から２」よりも「０から１」の方が甚大ではないか、と書いていたのを読んだ記憶がある。それはつまり無である「０」から有である「１」へと変化することであり、あらかじめ有であること自体には変わりがなくたかだか数が増えるだけに過ぎない「１から２」よりも大きな飛躍を伴うのだ、というように。 『「性愛」格差論』を読んでいてふとそのいとうせいこう氏の文章を思い出してしまったのは、きっとこの本自体が「１から２」ではなく「０から１」に関わる問題をこそ扱ったものとして自分に読めてしまったからなのだろう。例えば非婚を扱った「負け犬」やあらかじめ自分の世界を堅牢に築き

[prisoner022]

己の中に切実な欠如としての「０」が存在→それを埋めるための「１」を探している。「０から１」→無から有。そんな「０」など不問のまま暮らしていける状況の中で私は生きている　多分それは恋愛資本主義よりも厄介

[setofuumi]

0→1について

[rAdio]

iduruさん(？)による書評。